7品目 ページ8
Side Aｰ職場 キッチンにてｰ
クレーマーを片付けお客様にお詫びの言葉を述べた後、何食わぬ顔でキッチンに戻ってきた
それまではよかった
よかったのに、キッチンに着いた瞬間に膝から崩れ落ちた
それと同時に今まで感じたことの無い激痛が脳を埋め尽くした
『ｯｯ!!!!!ﾊｧｯ……?!』
反射的に手が動いたのは左の太もも
そこを見て驚いた
『ｱｯﾊ…ざっくり刺さってる…』
壁に手を付きながら、他の人にバレないように物陰に移る
4〜5cm程刺さっているため、相当の激痛が走る
それに加え血も相当出ていたようで、バレないことは無かった
｢チーフ！？なんですか！その怪我！！｣
『あっはは…ドジしでかしちゃって…』
流石にお客様のせいにするのは気が引けた
が、そんな嘘が通用するわけもなく…
｢先程のお客様ですよね…？こんなの度が過ぎてます！
こんなの、犯ざ((『落ち着いて下さい』っ、チーフ…でも｣
『確かにこれは傷害事件として扱われるかもしれないですね
でも、周りのお客様に何も無かったじゃないですか((微笑』
｢……取り敢えず、救急車の方を呼んできますので待っていてください
笹原さんには僕から伝えておきます。閉店のチェックは...｣
『それも笹原さんに任せてください』
少年は目を見開いたが、有無をいう前に私は続けた
『だってこの怪我は笹原さんが私を連れてでなければならなかったのだもの。それくらいやってくれると思うわ』
口に人差し指を添えると、諦めたように溜息をついた
ここで待機するようにと言われ、刺さったナイフを見つめていた
ﾊﾞﾝｯ
『ﾋﾞｸｯ))……ぁ、志帆...』
ｼﾎ｢A？！あんたなんしとん！ばか！！｣
『あ、はは…ごめんなさい...』
ｼﾎ｢Aを借り出した笹原さんが一番馬鹿やけどあんたも馬鹿や！｣
『でも、大したケガじゃない…』
ｼﾎ｢アホ抜かしぃ！ぶっ刺さっとんで？！｣
『あー…はは...』
ｼﾎ｢センラさんには連絡したん？｣
『いや、まだ...ﾃﾞｽ』
はぁぁぁ...と、大きな溜息を零しながら
高速で携帯に何かを打ち込む志帆
そして意味深げな微笑みを向けてこう言った
ｼﾎ｢帰りはセンラさんと一緒やで♪｣
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Rey(プロフ) - この作品神ですね。とても面白いです！更新されているぶん全部読ませていただきました！キュンとするところもあれば、切なく感じるところもあり、それでいて面白いという。一目惚れしました←更新頑張ってください！待ってます！ (2017年12月10日 9時) (
レス) id: 71cc7404f6 (このIDを非表示/違反報告)
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