4品目 ページ5
Side A ー職場にてー
『ーーーーーー!!!!((ダンダン』
あ、どうも。Aです
今少し遅いお昼休みを頂いております
そんな私に御褒美とでも言うようにセンラ様の投稿…
[うささん林檎]
なんなんですか!?可愛すぎます!
破壊力ヤバいすぎてやばいです(語彙力)
あ、厨房は志帆に任せているのでご安心を
何かあったら私を呼ぶようにとも伝えてありますし…
……大丈夫だよね?あれ?
ヴヴッ
サンドイッチを持っていた手と反対の手に振動が走る
一口齧って、持っていた携帯を開くとセンラ様のツイート通知が目に入る
センラの日常
うささん林檎齧ってふと思ったんだけど
時間経っても茶色くならんのは何でやろなぁ
裏技とかあるんかな
帰ったら料理人サンに聞かなあかん!
2度目のうささん林檎っ!!!
うささん!!そんなに嬉しいですか?!
毎日でも作らせて頂きますよ?!
なんて心の中で叫びながら正常を装い食事を続ける
あー、センラ様ほんと可愛い...
この間は風邪気味の時に放送されていて
生姜湯をお出ししたのですが、一口飲まれて一言
"これめっちゃ生姜やん!"
当たり前でしょ!!!!
すりおろした生姜を布で包んでお湯に付けただけですし?!
それに、苦手なら仰って頂ければ宜しいのに
眉間に皺を寄せながらチマチマと少しずつ飲まれてましたし…
どれだけ優しいんですか?!
『…はぁ...もういっそ尊いです』
机に伏せて、そう呟いた
あと10分で休憩が終わってしまう。
センラ様の歌を聞いて待とうか...
等と考えていると、志帆が血相を変えて休憩室に入ってきた
一瞬で、只事ではないと悟った
何故なら、普段強気で冷静な彼女が息を切らしてまで走ってきたから
『どうしたんですか』
シホ「っ、ケホッ...あの、お客様が…」
『落ち着いて、簡潔に話してください』
脱いでいた制服を着て、エプロンを着ける
志帆いわく、ここらで有名なクレーマーが来たとのこと
そして大人しく食事をするわけでもなく、大声で笑い飛ばし、話し、
周りのお客様からもクレームが出ていると
『私が行きます。貴方は厨房に指示を出して下さい』
シホ「っでも!」
『厨房の動きが止まればお客様に食事をお出しするのも遅れます
それは絶対にあってはいけません。分かったら早く行ってください』
シホ「はい...」
息が上がらない様に、気持ちを落ち着かせるように、
深呼吸をしながらフロアへ向かう
フロアへの扉を開ける前に、怒鳴り声が聞こえてきた
あぁ、もう...鬱陶しいな...
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Rey(プロフ) - この作品神ですね。とても面白いです!更新されているぶん全部読ませていただきました!キュンとするところもあれば、切なく感じるところもあり、それでいて面白いという。一目惚れしました←更新頑張ってください!待ってます! (2017年12月10日 9時) (レス) id: 71cc7404f6 (このIDを非表示/違反報告)
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