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38品目 ページ39

side センラー自室前にてー

志帆ちゃんに"ついでに付いてきてください"て言われて、センラの部屋の前に来たんやけど…

シホ「ーーーー?」
『ー』
シホ「ーー?」
『…ーー』

無駄に防音効果が効いて、あんま声が聞こえへんねんなぁ…
精々どっちが話しとるか分かる程度。内容なんてほぼ分からん

シホ「ーーーーー、ーー」
『ーー!ゎ、しだっーーん!でも、ーーのかーーーーぃ!』

薄ら聞こえた、叫びに似たAの声

『もぅーー!ーーって伝えーい!誰ーもっ!好き、なのー...』

先程より、はっきりと聞こえた声に、涙が出そうになる
Aが?センラのことを?ほんまに、ほんまなん?

確認したくても、外で待っとるように言われたで中に入られへん
ただただ、次の言葉待つしか無いんか…

そう思って扉に頭を預け、ズルズルとその場に座り込む


「A、我慢せんでええ。本音、聞かせてくれへん?」


少しして聞こえてきた、センラそっくりの声
あまりに似すぎてて、思わず鳥肌が立った

「家とかリスナーとか、センラの事とか無しにして
Aの本心聞かせて欲しいねん。お願いやから...な?」

喋り方訛り、一人称までもほぼ一致
もう1人のセンラでも居るんちゃうかって錯覚するほど
その声真似の完成度は高かった

思わず気になって、ゆっくりその戸に手をかけた

『っ…ずっと、ずっと好きだった...
でも、ダメだって分かってた。センラ様は、私何かとは
全く違う存在で、私なんか目に入ってないって思ってた
だから、好きって言われて凄く凄く嬉しかったの!』

聞こえてきたAの本音
志帆ちゃんは、屈み込んだAの目を隠すように手を添えとる
センラが入ってきたって気付いてから、ゆっくり立った

シホ「コソッ))Aの本音、ちゃんと聞いたって」

そんだけ言うと、センラが入ってきた戸から、静かに出てった
残されたんは、泣いとるAとセンラだけ
Aはそれに気付いとらんようで、更に続けた

『ずっと、センラ様の隣に居たいって思ってしまったの
醜い感情だよね。自分の立場も弁えれないでわがまま言って…
でもセンラ様は、そんな私に"許嫁出来てもAのご飯食べる"
って言ってくださったの。それだけで幸せだった
それと同時に、これ以上幸せなんて望んじゃダメって…
だからっ、センラ様にあんなこと…』
セン「A、もうええ。顔、上げて?」

ゆっくりと顔を上げるA
顔には驚きが露骨に出ていたが、そんなんお構い無しに口を開く

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Rey(プロフ) - この作品神ですね。とても面白いです!更新されているぶん全部読ませていただきました!キュンとするところもあれば、切なく感じるところもあり、それでいて面白いという。一目惚れしました←更新頑張ってください!待ってます! (2017年12月10日 9時) (レス) id: 71cc7404f6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Dr.K | 作者ホームページ:htt  
作成日時:2017年11月16日 20時

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