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36品目 ページ37

side センラー自室にてー

『私はっ!使われる側の人間だから!』

Aにはっきりそう言われ、体がピタリと止まる
…使われる側の、人間?
なら、俺は?俺は、使う側の人間か?

そんなちっぽけなもんが、俺等の邪魔してんのか?

なら、そんなん俺が壊してやる


それで俺が傷付こうが、構わない

やからさ...

セン「お願い、そんな泣かんとって...」

俺が見たいんは、そんな顔じゃないねん
嬉しそうに笑っとる顔が、見たいだけなんよ...

セン「ごめ、ちょっと、出るわ。Aはここで寝てええでな」

それだけ告げて、部屋を出る
何も考えず足を進めるとそこには見慣れた顔
でもそんな顔も、俺の様子を見るやいびつに歪んだ


96「ラマン...なんつー顔してんの」
セン「俺、また泣かせてしもーた。でも、もう大丈夫
俺が、邪魔になるもん壊してくるで、もう、泣かせへんから」

ぽつりぽつりと口から零れる言葉は
雨のように行き場を無くして 何処ということも無く消えた






パシーーーーンッ!!!!!!

セン「い"っ?!」
シホ「あ、良かった。ちゃんとセンラさんやったわ」
ウラ「おま、何してんだよ!!」
サカ「うわ、うわぁ...センラ大丈夫?」
シマ「いい音したな」

一瞬何が起こったか分からへんかった
けど、センラの目の前に立つ志帆ちゃんと
頭を撫でようとするさかたを見て、理解が追いついた

すっごい勢いで叩かれたんやな

セン「あの、志帆ちゃん、頭くらくらするんやけど…」
シホ「知らん。てか、センラさんアホなん?」

うわ、叩かれた上にアホって言われた…

シホ「何年Aと居るんや。何年おって何見てきてん
なんも見えてへんのん?ちゃうやろ?
愛しとうから必死なんやない、Aもセンラさんも」
セン「…もしそうやったとしても、邪魔があるから...」
シホ「はぁ?なんや、寝ぼけとるん?もう一発いくか?」

そう言って、今度は手を握る志帆ちゃん...
あかん、センラの意識が持たへんわ

サカ「ねぇセンラ。センラはAちゃんの事好きなん?」
セン「好きですよ」
サカ「ならそれでええやん!邪魔とか関係無く!両想いやん!」
セン「…センラは、問題ないんよ。どちらかと言うとセンラよりAの方が、そーゆーの気にしとるんやわ…」

そう言うと志帆ちゃんが黒い笑みを浮かべて"ほぅ?"と零す
そんでそのままリビング出ていこうとするから取り敢えず一つ聞いた

セン「志帆ちゃん、なしたん?」
シホ「いやー、一シバキ行こうかと」
セン「 」

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Rey(プロフ) - この作品神ですね。とても面白いです!更新されているぶん全部読ませていただきました!キュンとするところもあれば、切なく感じるところもあり、それでいて面白いという。一目惚れしました←更新頑張ってください!待ってます! (2017年12月10日 9時) (レス) id: 71cc7404f6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Dr.K | 作者ホームページ:htt  
作成日時:2017年11月16日 20時

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