28品目 ページ29
side A
まだフラフラされているセンラ様を支えながら、椅子に座らせる。気分はどうか、食欲はあるかなど幾つかの質問をし、ほぼ全快したことが分かったところでご飯を出していく
『志帆さん、こちら坂田様と96猫様に』
シホ「はい。失礼致します。こちらミートソースパスタになります」
サカ「おぉ!なんかお店みたい!」
『こちらがうらたぬき様と志麻様です』
シホ「失礼致します。こちらナポリタンになります」
『失礼致します。こちらカルボナーラになります
お召し上がられる直前に、卵を良く絡ませて下さい』
セン「お!やったぁ、センラこれ好きなんよ♪」
皆様にメインが行き渡ったのを確認し
サラダとローストビーフ、スープもお出しする
皆様が食べられているのをキッチンから見ながら、頬を緩ませる
『志帆、やっぱ食べて頂けるの見るの幸せね』
シホ「せやね。作ったかいがあった」
『じゃ、私達も食べましょ?』
職業病が発揮されてるからか、皆様に食べている所を見られてはいけないと思ってしまっている。それに加え、皆様より早く食べなくては、と...
シホ「お、これ美味しい」
『こっちも美味しい』
"これ" "こっち"
どの料理か分からないように褒め合う
この現場を見ていないとどれの事を指しているか分からないだろう
これも職業病の一種な気がする
お客様に、どれが美味しいと聞かれてしまうと
必然とそれは美味しく感じてしまう
私達はそうでなく、ご自身が美味しいと思った物を
美味しいと言ってほしいのだ
96「2人ともー?こっちこんのん?」
き た
これを回避する方法はひとつ
シホ「すみません...」
『私達のことはお気になさらないで下さい((微笑』
そう、店員とお客様であるということをはっきり言葉にする
これが一番効果的何です。はい
まぁ、自分達でやっててかなり悲しくなりますけどね
なんて思っていると、志麻様とセンラ様が顔を見合わせ
同時に席を立たれ...え、あれ?こっちに…
セン「はい、確保ー」
シマ「こっち来よーなー」
『っわぁ!!セ、ラ様!!』
シホ「ちょ、バカ!!」
無理矢理連行されました。はい
抱き上げられ、それぞれの膝の上に座らされました
シマ「家でもろくに食わんのんやから...ほれ、食え」
シホ「お前がな( º言º)」
96「ほら!志帆ちゃん!あーん!」
シホ「ぅ...あー…」
あぁ、もう...志帆はされるがままか...
なんて思っていると、私の目の前にも綺麗に巻かれたパスタが…
セン「A!あーん!」
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Rey(プロフ) - この作品神ですね。とても面白いです!更新されているぶん全部読ませていただきました!キュンとするところもあれば、切なく感じるところもあり、それでいて面白いという。一目惚れしました←更新頑張ってください!待ってます! (2017年12月10日 9時) (レス) id: 71cc7404f6 (このIDを非表示/違反報告)
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