12品目 ページ13
side センラ-センラ宅にて-
ｾﾝ｢取り敢えずそこで大人しゅーしときぃね
センラ今から浦さんら迎えにいってくるんで...寂しくない？大丈夫？｣
『はいっ！ではご飯作ってお待ちしておりますね((微笑』
うん、可愛い。やなくて！！
この子馬鹿なん？！話聞いとったん？！
ｾﾝ｢あーかーん！大人しゅーしとくこと。ok？｣
『え、でも...』
ｾﾝ｢ご飯は適当に買ってくるし、暫くは絶対安静。
入院せん代わりに約束したんやから守らなあきまへんよ？｣
『だめです！ご飯、作らせてください...』
叱られた子犬みたいにシュンとするA
…なんやろ、耳と尻尾が見える気がすんねんけど...
ｾﾝ｢…どうしても作りたいん？｣
『どうしてもです！』
ｾﾝ｢ﾊｧ))んなら、志帆さん？も来る筈やで二人で作り？
絶対に一人で作らんこと！これだけは約束して？｣
『……わかり、ました...』
ｾﾝ｢ん、ええ子やな｣
なんて言って軽く頭を撫でてみる
すると一瞬驚いた顔をした後に、柔らかい笑顔を浮かべた
……天使やんなぁ？！ほんまに！！なんなん？！
なんて言うことは到底できず、着替える為に自室に戻る
机のパソコンを起動させつつ適当に服を取る
ｳﾞｩﾝ...と音を立てて開かれたページには、先程のリビングが映る
そこにはAの姿が鮮明に映し出されおり
正常に起動していることを伝えてきた
…あの子なんしてん
いや、十中八九ニヤけとるんを直してるんやと思うけども
やり方やろ！！ハムスターか？！いや、天使か！！
と少しばかり悶えたあと、何食わぬ顔でリビングに戻る
ｾﾝ｢んなら、センラ行ってくるでなー｣
『はい！いってらっしゃいませ！』
-いってらっしゃい-
小ちゃい頃に、何人もの使用人に言われたっけなぁ
そん頃は普通やったけど、一人で暮らし始めるとやっぱ物悲しい
久々に聞いたし、それが好きな子やったら尚更嬉しい
…センラ今絶対ニヤけとりますわ...
いや、マスクつけとりますから周りからは分からんと思いますけど
自分でも気持ち悪いと思うくらいニヤけてるわ
シャキッとせなあかん
そう考えながら、ハンドルを握る。
集合場所は暗黙の了解になっとるし、センラが車で行くんもお馴染み
やから、こんな事になっとるとは思わんかったん
｢あれ？今の車センラの？｣
｢あー、よー似とるけど…ナンバー見えんかったわ。坂田見えた？｣
｢ん？何がー？｣
｢お前なぁ...｣
｢あれ？でもAと一緒の筈じゃ...｣
｢勘違いか！｣
｢だな！｣
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Rey(プロフ) - この作品神ですね。とても面白いです！更新されているぶん全部読ませていただきました！キュンとするところもあれば、切なく感じるところもあり、それでいて面白いという。一目惚れしました←更新頑張ってください！待ってます！ (2017年12月10日 9時) (
レス) id: 71cc7404f6 (このIDを非表示/違反報告)
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