【暗殺教室】教師兼暗殺者兼年上彼女[赤羽業] (ページ5)

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桜葉 side ページ5

フィールドは横1m×3＋縦3m×3

12㎡ってところかしら

潮田｢じゃあ先生、行きますね｣
『えぇ、いつでも』

羽である殺せんせー(球体)が宙に浮かんだ
その瞬間に見るべきは球ではなく、彼の足の向き

左だ

次に見るのは腕を振る角度、速度
球が上がる高さと、最初の腕の角度を見る

落ちるのは、前半分のフィールド内

つまり、左前から中央にかけての2マス分を守ればいい

『まだまだ青いね』

そこで漸く、潮田くんから球が弾かれる

潮田｢なっ｣
『甘いよ』

私はその球を"態と"高く突き返す
回転をかけずに、だ

前原｢え、ちょ！｣
『ふふっ、まず1点ね』

回転がかかって居ない球の操作は難しい
態と回転をかけるか、無回転のまま弾き返すか

やっていることは確かに暗殺に有効だ
でも、仕組みは卓球やテニスと対して変わらない

同じ要領で、早くもリーチ
と、ここで一人の生徒が手を挙げた

『…なんですか？赤羽くん』
赤羽｢いやぁ、この試合意味なくない？
だってつい最近まで本校者にいた、しかも成績優秀な最年少教師が"落ち零れ"の俺らに本気の勝負とかさぁ｣

落ち零れ

その言葉に生徒達が反応する

『何が言いたいのかしら？』

まずい
変に殺意を私に向ければ、球はブレるし
試合妨害すらしかねない

赤羽｢不毛なんだよ。それになに？
烏間先生にいい顔したいからか知らないけど
"落ち零れ"相手に1人で勝負？ww
明らかに舐めプだよね？それ｣
『そんなつもりじゃ！((三村｢なんだよそれ…｣三村君…』

まずい、本気でやばい…
殺意が向けられているのが分かる

三村｢お前もやっぱり俺らのことナメてんのかよ｣
『違います！私は！』

私は…

私は、なに？

その先が見つからない

潮田｢もういいよ、先生。格の違いははっきりした。それで充分です。落ちこぼれであることは変わらないし、先生が本校舎の人間だったことも変わらない。何処かで嘲笑ってたんですよね｣
『ちがう…私はみんなを差別したりなんか…』

皆同じ。産まれて、生きて、死んでいく
ただ等しく生があり、死がある

その中の出来事なんて光のように一瞬で
瞬きのように見えなくて
花火のように儚く消えていく

潮田｢終わらせよう。先生｣

光のない目が私を捉えた