伝えたい言葉2 (ページ9)

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昨日のこともあり今日は大輝が事務所の私のデスクまで一緒に来てくれた。

「あの２人って本当に付き合ってるの？」

「あの写真って杉原さんと工藤さんだったよね」

「私昨日２人が一緒に帰ってるところ見ましたよ」

「てか杉原さんって末吉さんとも関係があるって本当？」

「末吉さんの家に入ってく写真もあったよね？二股？」

「Da-iCEにAAAってやばくない？食い荒らしすぎじゃない？」

「男捕まえる為にマネージャーやってるんでしょ？」

周りから私達の噂話が聞こえる、ほぼ私への悪口だけど。

大輝にも聞こえてるだろう、それでも普通の顔をして私に話しかけている。

私は相槌を打つだけで話の内容が全く頭に入らなかった。

大「その顔」

立ち止まって私を身体ごと大輝の方に向かせ両肩に手を置いている。

『ちょっと大輝』

離れようとするが力が強くて手が離れてくれない。

大「なんで悪いことしてないAがそんな顔するの？普通にしてなさい」

目をそらすと顔を覗き込まれる。

大「俺が悪く言われるのが嫌だとか考えてるんでしょ？俺は大丈夫だから、そんな顔してるの見る方が辛い」

そう言って私の頭を撫でる。

周りがざわついている。

大「もう」

そう言うとこっちを見ている人たちに向かって

大「俺の彼女。秀太さんはAの幼馴染、その写真で秀太さんの家に入ってく経緯は俺も知ってる。変な噂広まってるみたいですけどこれ以上Aを傷つけるようなこと言わないで下さい。こいつは噂話のような悪い人間じゃないんで」

大輝が私を庇ってくれた。

『大輝。ごめんなさい』

大「ごめんじゃないでしょ？」

私の顔を見る、涙が出そうになるのを必死で抑える。

『うん、ありがと』

大「どういてしまして」

笑顔の大輝。

そうしてデスクにつくとまた今日も茶色の封筒が置いてある。

置かれるスパンが短くなっている、ここ最近毎日置かれている。

その中には昨日の私の倒れたときの写真や秀太が私を抱えて歩いてる写真、大輝との昨日の帰り道歩いている写真とキスしている写真がある。

大「ねえ、これ社内の写真あるってことは会社の人間ってこと？」

たしかに今回は会社の中で撮られた写真もある、それに私の帰宅時間などを社外の人間が知ってるはずはないのにしっかり帰宅するときの写真が入っている。

大「心当たりないの？」

『うん、わかんない』

大好きな会社にこんなことをする人がいるなんて信じたくない。