伝えたい言葉2 (ページ31)

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story79 ページ31

翌日会社に着くと秀太にちょっとと呼ばれる。

はっきり言わなきゃ。

秀太に使われていない会議室に連れられる。

秀「俺さ」

先に言わなきゃと思ったがタイミングを逃した。

何を言われるのかと身構えてしまう。

秀「俺、Aの幸せを1番に考えることにしたんだ」

言葉の意味が理解できなかった。

秀太の顔を見ていると

秀「色んなことあったけどさ、大輝といるAが1番いい顔なんだよな。俺じゃああんな自然で幸せな顔にしてやれないからさ」

今温めていた気持ちを言わなきゃいけない気がする。

『あのね』

秀「ん？」

秀太が私を見る。

『私ね、大輝に出会うまで秀太のこと好きだったんだ』

驚いた顔をして私を見ている。

『小さい時から好きだったんだよ』

秀太の顔を見ると赤くしている。

秀「ずるいなあ。可愛すぎる」

目を合わせてくれない真っ赤な君。

秀「両思いだったんだな、俺たち」

『ね、びっくり』

秀太にふわっと抱きしめられる。

秀「もっと早く伝えてたら俺のそばにいてくれた？」

どうだろう？

大輝と付き合ってなかったら今でも秀太のこと好きだったかな？

そんなこと考えても答えは見えなくて。

秀「いいや、その答えは聞かないでおく」

私の頭の中見えるのかな？

秀「A？」

私の身体を話して昔と変わらない優しい笑顔で見つめてくれる。

秀「大輝に幸せにしてもらえよ」

やっと伝えられたずっと温めていた気持ち。

もう何も迷わない。