伝えたい言葉2 (ページ22)

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『ねえそれしてくの？』

一緒に家を出ようとするといつもと違うことをしてる。

それは大輝の右手の薬指に指輪がされている。

私とのペアリングだ。

大「うん、していくよ」

『大丈夫なの？』

まあ最近は会社でも交際がバレてしまってるから問題無いのかもしれないけどやっぱり怖い。

大「問題ないでしょ。さあ行こう」

2人で家を出て会社に着くとやはり周りの人の目が冷たい。

想「Aーーーーー！」

2人で歩いてると想太に会って抱きしめられる。

『おはよ想太』

大「ねえ俺もいるんだけど想太」

大輝が想太を私から剥がす。

想「よかった。いつも通りの2人や」

安心した顔をしている、それほどまでに想太は心配してくれてたんだ。

グミ沢山買ってあげないとなとか考える。

颯「おはよ」

想太に続いて颯が来る。

大「おはよ」

颯「大輝くん指輪してるの？」

颯が大輝の右手を見て言う。

大「うん、今までは交際自体隠さなきゃいけなかったけどもう会社にも噂で知られてるからいいかって」

颯「大輝くん手綺麗だから似合うね、Aは？しないの？」

颯が私を見て言う。

大「今日俺の家から来たから。Aの指輪はAの家にあるからしてないんよ」

想「昨日結局大輝くんの家にお泊まりだったんや！やらしい！」

『ちょっと想太！変なこと言わないでよ！』

颯「いいじゃん！付き合ってるんだからそのくらい普通でしょ」

なんてからかわれる。

「工藤さんと杉原さんって別れたんじゃないの？」

「工藤さん薬指に指輪してる」

「でも杉原さんはしてないよ」

まわりのひとの噂話が聞こえてくる。

颯「うるさいなあみんな」

想「なんやねん。Aが可愛いからってさ」

徹「な、僻みがすごい」

雄「羨ましいんだね、みんな」

パッとみるといつの間にか徹と雄大もいる。

『いつの間にいたの2人とも』

雄「今だよ。Aと大輝くんがいるのが最初に目について脇見たら颯と想太もいたから」

想「おまけみたいに言わんといてよ」

徹「おまけだよ想太は」

いじられる想太に笑ってしまう。

徹「A？」

『なに？』

徹の顔を見上げると小さな声で

徹「大輝と仲直りできてよかった。安心したよ」

と言ってくれて

『ありがと徹』

そんなやりとりをしてると

大「ねえねえ、なんの話してんの？」

大輝が聞いてくる。

徹「ん？Aに付き合う？って」

冗談に決まってるのに

大「徹にAはあげない！」

なんてムキになっている。