伝えたい言葉2 (ページ18)

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taiki side
今日の打ち合わせの時

想「なあなあ大輝くん」

大「ん？」

想太がこそこそと話しかけてくる。

想「なんかあったんか？最近様子おかしいで」

自分でもわかっていた、最近はいろんなことに対して上の空だ。

しっかり仕事しなきゃいけないのに無気力だ。

家にいて歌詞を書いたりするが失恋ものばかり書いてしまう。

それに手が動く自分が怖い。

大「んー、あったけどない」

心配そうな顔をする想太には申し訳ないが何もないふりする余裕はないようだ。

想「Aとケンカでもした？」

Aとのことだってわかるんだな。

大「Aに別れて欲しいって言われたんだよね」

想「え？」

想太がフリーズしてしまった。

その様子がおかしくて笑ってしまう。

想「何わろてんの。どういうこと？普通に仲良しやったやん。意味わからん」

パニックのようだ、そりゃそうだ俺だって別れを告げられるなんて思ってもみなかった。

大「わかんないんだよね。秀太さんに気持ちが向いたのかもな」

想「んなわけあるか！いくら昔想ってたからって大輝くんいるのにないやろ」

怒ったり焦ったり忙しい奴だな、でも想太はこうだから可愛いとも思う。

俺も素直に感情を表せてたら色々変わったのかもなあ。

想「大輝くんええの？別れるつもりなん？」

大「別れたくないんだよね、俺は。でもどうしたらいいかわかんない」

悲しそうな顔をする想太。

それ以上は俺も想太も何も言わなかった。

そして今日の打ち合わせが終わって家に帰ってきた。

何をするわけでもない、風呂に入ってベッドでぼーっと考え事をする。

考えることなんて一つだ。

A大丈夫かな？

ちゃんと家帰ってきたかな？

ストーカーどうなっただろう。

そんなことを考えてたら

ピコン

花村想太
岩岡徹

写真が送信されました

その写真には俺の大切な人が写っていた。

徹「めんのお姫様が泣いてるよ」

想「待ってるよ大輝くん」

今いるであろう店の住所が送られてくる。

考えるも何もない、俺は適当に着替えて携帯と財布だけ持って家を飛び出した。