伝えたい言葉2 (ページ13)

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story61 ページ13

それから1週間経った頃。

大輝からLINEが来たりしているが既読無視をしている。

内容はお疲れ様やおやすみなど挨拶のようなものに大輝に今日起こったことなどが添えられていた。

別れ話についての内容は1つもない。

秀太も何か言いたそうにしているがそれを制している。

もちろん社内にも私と大輝が不仲という噂がどこかから流れてきている。

まだ1週間しか経ってないのに早いものだ、よくもそんなに他人のことがわかるなあと思ってしまう。

そして私へのストーカーもまだまだ続いている。

ピコン

そこには珍しく人からLINEが来ていた。

岩岡徹「今日の20時、○○に集合」

そうLINEが来ていた。

徹はいつも呼び出し方が雑だ。

集合ってことは大輝もいるってこと？

そんなことを考えてるともう一通のLINEが届く。

徹「想太がAに会いたいだって。俺と3人な」

私が聞くまでもなかった。

仕事が終わって指定されたお店に着くと個室に通されて既に徹と想太がいた。

想「あーーー！やっときたああああ！会いたかったー！」

なんて隣に座るといつもの如く抱きついてくる。

『想太元気ね、とりあえず離して』

徹「何飲む？」

『私はウーロン茶でいい』

店員さんに私の飲み物を頼んでくれて乾杯して最近の仕事の話をしながら食事をする。

徹は美味しそうにビールを飲みながらたまに想太をいじりつつ私の話を聞いている。

そしてひと段落した頃に徹が口を開く。

徹「大輝となんかあった？」

『え？』

徹の目が真っ直ぐ私に向けられている。

想太も私の顔を見ている。

徹「大輝がここ最近様子おかしいんだけど。なんかあったでしょ？」

『何もないよ』

そう笑って言えば

徹「ごまかすな」

想「そうやで。何年2人といると思ってんねん」

2人のその言葉に抑えていた涙が溢れてしまった。