伝えたい言葉2 (ページ1)

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目が覚めたら見慣れない白い天井。

頭がガンガンする。

？「目覚めた？」

左手に温もりを感じる。

声のする方を見ると見慣れた人の顔がぼんやりと見えてくる。

『秀太？』

そこには椅子に座った秀太が私の手を握ってくれていた。

秀「よかった」

笑窪を見せて優しく笑ってくれる。

『ここどこ？』

秀「会社の医務室。他の人がAが倒れたって騒いでて見たらぶっ倒れてたから」

『秀太が運んでくれたの？』

秀「重かったわ」

『ごめんね』

確か会社のデスクで大輝と電話してたらそこから意識なくて…

秀「大輝も心配してたよ」

私の心を読むかのように話し始める秀太。

秀「さっきまでいたんだけど仕事で戻らなきゃいけなくて戻っちゃった。Aの目覚めたら電話するって話してたから電話してくるわ」

そう言って電話をしに部屋を出て行った。

仕事戻らなきゃ、大輝にも電話しなきゃ、メンバーにも謝らなきゃとか色々考えてる。

秀「大輝すぐ来るって」

連絡してくれた秀太が戻ってきた。

『秀太ずっといてくれたの？』

秀太だって仕事のはずだ。

秀「心配だからな」

入りが9時で今が12時、3時間くらいそばにいてくれたのかな。

『仕事は？』

そう言うと私のおでこを軽く叩く。

秀「俺の仕事のことはいいの、どうにかなることだったし。それよりも」

秀太が真面目な顔して私を見つめる。

秀「お前本当に気をつけろ。また手紙来てたんだろ」

恐らくデスクにあったものを見たんだろう。

大「A！」

ドアを開ける大きな音がしてその先を見ると大輝が息を切らして入ってきた。

秀「じゃ、俺戻るわ。ちゃんと休めよ」

そう言って秀太は部屋を出て行った。

それを見届けてから大輝が力強く抱きしめてくれた。

大「よかった。無事で」

涙声の大輝の声が聞こえた。