ひとつの幸運。 (ページ30)

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-ジョンハンside-

このままじゃ朝を迎えそうな勢いで飲む皆をなんとか解散させて、酔っ払ってるスングァナもちゃんと部屋まで連れて行った。

『ジョンハンさんも寝てください！私が片付けしておくので』

jh「俺ら明日オフだから大丈夫。一緒に片付けしよ」

Aちゃんがお皿を洗ってくれて、俺がそれを拭いて。

一気に静かになった部屋で微妙に気まずい空気が流れる。

『さっきの…ミンギュが勝手に名前出しちゃってすみません』

jh「あー、タイプの話？なんで謝るの笑

あんな場で言いづらいよね」

俺としてはもちろん嬉しかったけど、ミンギュの意見だったからなんとも言えない。

jh「あれは全部ミンギュの意見だったけど、実際は？シュア？」

話の流れでなんとなく聞いてみたけど、

『うーん、でもミンギュに言われて考えてみたら、ミンギュの言うことも合ってるのかも？って思いました』

ってまさかの返事が来てちょっとびっくり。

『あ…好きとかそういう話じゃないですよ！？

みなさんとの関係性で考えたらって話で…』

jh「そんな否定しなくてもいいじゃん」

『いやいや…誤解を招くような発言だったかなと思って』

jh「俺は嬉しいけどね」

『ジョンハンさん…』

jh「んー？」

『酔っ払ってます？』

jh「いや？全然」

『だとしたらそんなこと言っちゃダメです。

ジョンハンさんも他の皆さんもみんなそうだけど…
顔もかっこよくて優しいんだから、そういうこと言うと誤解されてしまいますよ？』

jh「誰にでもは言わないよ」

『あーもう！そういう発言です！』

遊び人みたいに思われてしまいますよ〜って注意してくれているみたいだけど…

もしかして、相当鈍い？

もちろんお酒入ってる状態で告白はしないけど、ちょっとくらい気付いて意識してくれればいいと思ったのに。

彼女には全く通用していないみたい。