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『へぇ、A組と賭けをするんだ…』
「ん?どうかした?」
『あ、いや。なんでもないよ』

ここ数日は仕事のせいで登校できていない
だから渚に学校での出来事をメールで送ってもらっている

「渚君って、双子の?」
『うん。お兄ちゃん』
「確かに、よくよく見れば結構似ているところがあるね…髪型変えれば遠くから見たらわからないくらいにはなるんじゃない?」
『…?まあ、そうだけど…あ』

「みんな集まったな?会議を始めるぞ」

会議が始まったのでスマホをしまって話すのをやめた


「知っている人もいると思うが、先週、あの超生物のための暗殺費用がゴッソリ盗まれる事件があった」

皆がざわつく

「そして、ほとんど同じタイミングで以前現場に派遣されたこの鷹岡明も行方をくらました」

部屋の前の方にあるホワイトボードに貼られたのは、その暗殺費用を保管していた金庫が開けられて中身が散乱している写真と、殺せんせーと鷹岡の写真だ

「現在他の部署とも協力して探してはいるが…おそらく鷹岡がこの事件の首謀者だ。君達も何か情報がつかめたら直ちに連絡してくれ。続いて報告に入る。城崎」

私は資料をもって手前に歩いて行った

『報告を始めます。まず、私が派遣されてからわかったことは、この超生物は水に弱いこと。

説明をします。これは以前ある程度の説明はあったと思いますが、彼の触手は水を吸うと大きく膨れ上がって動かすことが困難になります
ただ、万一水没させても人間相手に負けることはないと思うのと、少量の水なら体内から分泌される粘液で浸透性を調節できるので、現段階では一番有力な暗殺方法であるのと同時に、他の方法も混ぜないと暗殺は困難になります。



以上で報告を終わります、と席に戻って会議を聞いていると、近くの席から話し声が聞こえる



「やっぱすごいな、城崎は」
「それに対して鷹岡は中学生に負けるなんて」
「「教育なら俺に任せろ!」って言ってたくせにな!」


「…杏梨ちゃん」
『いいの。もう気にしてないから』

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作者名:夜矢梓月 | 作成日時:2022年4月25日 17時

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