彼は只者じゃない壱 [ハイキュー][文スト]

不審者の正体 ページ26

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「おいお前！！潔子さんから離れろ！！」









「え一、私なんかした？」









皆よりも遅く走り出したから僕が玄関に着く頃には他の皆も居た。









『………何してんスか、太宰さん。』









谷地さんの言う不審者の正体。それは＿＿＿太宰さんだった。









「あ、Aちゃん！久しぶり〜。会いに来たよ〜。」









「んな、伊世崎さん！この不審者と知り合いなんスか！？」









『うん。まぁ、……うん。』









「ちょっとちょっと！ハッキリ言いなよ！私不審者って疑われてるんだから〜。」









『疑われる様な事をする太宰さんが悪いんでしょ。』









呑気だなこの人……。









『んで、太宰さん。今敦君とお使いしてるんじゃなかったんですか。』









「あ、そうだったね！忘れてた〜。敦君置いてきちゃったよどうしよう。」









『………。他にも国木田さんに仕事押し付けてたり女の人口説いて心.中しようとしてないでしょうね。』









「勿論押し付けてるし口説いてるよ！」









『……はぁ？』









及川君にマネージャーと間違えられた時に発した「あ゛？」の声よりも更に低い声が出た。









その声に皆が吃驚する。中には怯えてる人もいる。だけど今はそんな事どうでもいい。









『そろそろいい加減にして貰えませんかね太宰さん。僕が怒らないと思ったら大間違いですよ。』









「え一と……Aちゃん？その拳はなにかな？」









『殴る以外になにかあると思います？』









「ちょちょ、落ち着こ？ね？」









『言語両断。お覚悟。』









「え、ちょ、ま………ぎゃあああああああああ









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