異能少女、学校通うってよ3【文スト】【歌い手】

90話 ページ6

Aside



A 「私は人間の皮をかぶった化け物です」



そう言うと部屋に沈黙が流れた。……あぁ、きっとこの人達も私の事を化け物だって思ったんだろうな。



浦田 「………Aは化け物なんかじゃねぇよ」



沈黙を破ったのは以外にも浦田さんだった。



浦田 「そりゃあの姿を見てビックリはしたけど……俺は綺麗だって、カッコイイなって思った。……それに化け物だったら人助けなんてしないだろ」



A 「………！！」



＿＿＿織田『Aの異能は綺麗だな』



相川 「そうですよ！僕も凄く綺麗だなって思いました！！」



折原 「異能力者とはいえ普通あんなに戦えないですよ。人を助けたいって強く思わなきゃ出来ないことです」



＿＿＿織田『Aは人間に酷いことをされてきたのに人を助けるなんて、凄いな』



………あぁもう、調子が狂う。なんでこの人達は私に悪い事を言わないのだろう。何時もは私のあの姿を見たら殆どの人が化け物って言うのに。



月崎 「A」



私が俯いていると志麻さんが近づいてきた。



月崎 「Aがどんな思いをして生きてきたか分かった。そうと知らずにしつこく聞いてきた事について悪いと思っとる。……けど、これからはそんな思いはさせへん。俺達はAの味方だ」



……どこかでその様な言葉を待ってたのかもしれないな。



坂田 「……？Aちゃん？」



反応しない私に疑問を思ったのか、坂田君が私の顔を覗き込んできた。



A 「………アンタ達のこと、優しすぎて嫌いだよ」



今私はどんな表情(かお)をしているだろう。怒っているだろうか。悲しんでいるだろうか。それとも………笑っているだろうか。



一ノ瀬 「……ふっ、そうか」



黒木 「むふふ〜」



嫌いだと言ったのに皆の表情は笑顔だ。なら私の表情(かお)はきっと＿＿＿

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