僕のお嫁さんは『人間』【あほの坂田】2 (ページ17)

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バットエンド(？) ページ17

Aside

今誰かが私を呼んだ。

誰が呼んだか予想がつく。だって聞き慣れた、大好きな声だから。

恐る恐る私は後ろを振り向いた。そこに居たのはサラサラな赤毛が特徴的な…

A 「坂田、先輩…！！」

坂田「久しぶり、Aちゃん」

私は思わず坂田先輩に抱き着いてしまった。泣いているから服にシミが着いてしまうけど、そんな事考えれないくらい私は強く抱き着いた。

A 「坂田先輩…！私、ずっと寂しかったんですよっ！？毎日毎日森に来てるのに居なくて…！」

坂田「…ゴメンな、心配かけて」

坂田先輩は私の頭を優しく撫でた。

坂田「色々あってな、直ぐに帰れんかったんや」

A 「……色々って、何ですか…？」

坂田「え一と、まずは彼奴…天宮翔太をな、閉じ込めたんよ」

A 「閉じ…込めた…？」

坂田「おん。僕な、予妖怪やけど殺すって行為が好きやないねん。やから、彼奴が住んでた屋敷に二度と出てこれんように閉じ込めた。…それで、閉じ込めんのにめっちゃ時間かかったんよ。彼奴、陰陽師の力が強いから」

A 「そうだったんですね…」

殺すって行為が嫌いなんて…坂田先輩らしいな。

坂田「ふ一、これでやっとAちゃんと一緒に暮らせる…！」

A 「…！約束、覚えてたんですか？」

坂田「当たり前やん。僕から言ったんやで？」

それもそうだよね…笑

坂田「……それでな、実はAちゃんに話しておかなあかん事がある」

A 「……？何ですか？」

坂田「実はな、僕のお嫁さんになると＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿」

A 「っえ…？じゃあ私は…」

次、言葉をかけようとしたけれど出来なかった。

だって坂田先輩によって意識を失わされたから。

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坂田「………ゴメンな」