続 人形 -ド一ル-【ハイキュー】

57体 ページ12

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………侑君どこ行った。









私はてっきり体育館に出てすぐの所にいるものだと思っていたのに、私が体育館に出た時には既にそこにはいなかった。









………稲荷崎の部屋に行った？でも体育館から遠いしわざわざ行くが必要ない。









う一ん、と唸っていると、どこからか、水の流れる音が聞こえた。









………もしかして、水道にいるのかな？









取り敢えず、水道がある場所に行こう。









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………いた。









侑君は水道の水で頭を冷やしていた。









北さんに言われたからとはいえ、物理的に冷やすとは……。









タオル……は持ってないけどハンカチなら持ってるから渡すか。









濡れたままいたら風邪ひくしね。









『………侑君。』









私が声をかけると、侑君の動きが止まった。









侑「……A。どしたん。」









『倫太郎君がね……行った方が喜ぶと思うよって言ったから……。あ、ハンカチ使って。……風邪ひくよ。』









侑「角名……はぁ。まぁええか。ハンカチありがとな。」









そう言って侑君は私のハンカチを受け取り、頭を拭いた。









だけどそこから会話が続かない。侑君ってよく喋る人だからこんなにも大人しいと調子が狂ってしまう。









『………侑君。今日……どうしたの。黒尾さんと京治君が私に対してよそよそしい……気がするんだけど、それは侑君も。……私何かした？』









誰かをこんなにも気にかけるの、自分で言うのもあれだが中々ない。それだけ今の態度に違和感を感じるのだ。









侑「………Aはさ、弟君の事、どう思っとる？」

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