S/R ページ9
人間→赤
アンドロイド→黄色
技師→青
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男の汚い一人暮らしのワンルームのベッドの上で、こいつは一日中なんもせんとじっとしている。
「今日、なにしてたん?」
「今日?…別に、バイト行ってただけやん」
「ふぅん」
「りょうはなにしててん」
「俺はここに寝とるだけやん」
俺の言い方をなぞるように、まるで、何を言うてんねん、とでも言いたげにりょうは笑った。暗闇ん中やったから顔までは見えへん。けど、確かに胸のへんに、息がかかった。
普通のアンドロイドにこんな細かい息遣いが実装されとるんか、その辺のことは俺はわからん。俺がちゃんとみたことあるアンドロイドはこいつだけやし、こいつは普通のアンドロイドやないから。けど、普通に考えて息なんていらんよな、と思う。アンドロイドがいくら人間に近づこうたって、呼吸まで実装させたらそれはもう人間やん。
「お前、料理とかしたらどうなん」
「できへんよ。そんなんプログラムされてへんもん」
「してもらえよ」
「無理やって。しょーちゃん芸術家やから」
俺は作品やもん、言うて、りょうは俺の胸板にすり寄った。アンドロイドのくせに掃除も洗濯もできんこいつは、そういうことばっかしがうまい。
「…今度ヒナ連れてくるから教えてもらえ」
「すばるくんそんなに俺の手料理食いたいん?」
「…もう寝る。おやすみ」
「おやすみ」
近すぎる距離に、キュインとちっさい電子音が腹に響いた。りょうは律儀にすぅすぅと寝息を立て始める。
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ぐりむ(プロフ) - ↓全くコメントに気がつかなくて一年以上経ってしまいました。すみません。一応お返事しておくと、めちゃくちゃダメです。重ね重ねすみません。 (2020年1月4日 1時) (レス) id: 212d40df9c (このIDを非表示/違反報告)
岩辺亮香 - 作品、アレンジしてもいいですか?よければ私が作ったイベントに参加してください! (2018年12月27日 7時) (レス) id: d0c4305158 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぐりむ | 作成日時:2017年5月14日 9時