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関西弁機能搭載してん、俺マジ天才やと思うわ〜。形だけは白衣のそれで、けど白衣の意味を成さん継ぎ接ぎだらけの派手な上着を羽織った店主を名乗るヘンテコ技師はそう自画自賛してデスクトップを回転させた。そこには管理されてんのかされてへんのかようわからんエクセルシートが表示されとって、拡大された“特徴”の欄には確かに「関西弁機能実装！」と他より大きめのフォントで書かれとった。
家庭用セクサロイド。名前、りょう。身長138cm。体重28kg。設定年齢13歳。両性兼用可能。そのあとに並ぶ、13歳の文字にはおよそ似つかわしくない言葉。けどこの街にはよう似合う、いかがわしい言葉。俺はそこで初めて、この世にはセクサロイドなるものがあることを知った。
しょーちゃん？
画面を覗き込んどった俺の後ろから高くて可愛い声が響いた。振り向くと、いま見とった写真の中のロボットが、まるで人間みたいに温度を持った目で、声色で、身体で、俺を通り越して技師を見ていた。
りょー、おはよ
そんひと、だれぇ？
お客さんやで〜りょうはまだ出てきたらあかーん
しょーちゃんと呼ばれたヘンテコ技師はそう言ってそのちっさい身体をひょいと持ち上げる。そのまま首をぎゅっと締めて、あぁそんなんしたら！と思う間に、出てきたちっさいのは首をこてんとさせて眠った。ロボットやってわかっとんのに恐怖に心臓が震えて、気を失った身体からは心なしか血の気が引いたようにみえた。
これ、絞首スリープスイッチな。白に近い金髪の技師はそう言って誇らしげに笑った。
アンドロイドといえば家事やってくれるロボット、くらいの知識しかなかった俺が初めて見たそれのための人形は、ちっこくて幼くてがりがりやった。それ、のことなんか知らんでええような、知ったらあかんような、少しずつ知り始めて、けど想像だけで笑っとればええような、子どもの形をしていた。
これ、いくら
気づいたらそう聞いとった。
昔に比べたら安なったて聞いとったけど、規制外品のせいかりょうは馬鹿みたいに高かった。けど迷いもせんかった。俺はその日、りょうを連れてこの部屋へ帰った。
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ぐりむ(プロフ) - ↓全くコメントに気がつかなくて一年以上経ってしまいました。すみません。一応お返事しておくと、めちゃくちゃダメです。重ね重ねすみません。 (2020年1月4日 1時) (
レス) id: 212d40df9c (このIDを非表示/違反報告)
岩辺亮香 - 作品、アレンジしてもいいですか？よければ私が作ったイベントに参加してください！ (2018年12月27日 7時) (レス) id: d0c4305158 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぐりむ | 作成日時：2017年5月14日 9時
