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電気を消してベッドに上がると、りょうはきゅっと小さくなったまま俺の方に寝返りを打った。布団に入りながら壁際に押しやる。当たり前のように胸元に頭を収めれば、機械のくせに暑苦しい体温が俺に触れる。
こうしとるとほんまに人間みたいや。あの店が規制外アンドロイド専門店なのもわかる気がする。
普通、アンドロイドが温かいもんなんか。息をするもんなんか。背が伸びたり歳をとったりするもんなんか。俺はそんなことはよう知らん。
けど、成長するもんではないと聞いた。その点でこいつはすでに普通ではない。
「なぁ、すばるくん」
ベッドに入ってから眠るまで。その、日によってまちまちの2人の時間に、先に声をかけてくるんは決まってりょうの方やった。不自然な沈黙はあかんとかプログラムされてんのかもしれん。
「なに？」
りょうが口を開くと、生あったかい息がタンクトップの隙間から俺の胸を湿らせた。
「すばるくんは、俺のこと抱かへんの」
「なんやねん急に」
「セクサロイド飼っといて一回も抱かへんなんて一周回ってど変態やって、しょーちゃんが言うてた」
りょうはそう言って、俺を誘うように胸板に唇をつける。俺は、それを諌めるように首をつかんでペリッと剥がす。
「抱かれたいんか。お前は、俺に」
聞けばりょうは今度は俺の腹に手を乗せて迷うように指先を彷徨わせ、それから
「…わからん」
と小さく呟いた。
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ぐりむ(プロフ) - ↓全くコメントに気がつかなくて一年以上経ってしまいました。すみません。一応お返事しておくと、めちゃくちゃダメです。重ね重ねすみません。 (2020年1月4日 1時) (
レス) id: 212d40df9c (このIDを非表示/違反報告)
岩辺亮香 - 作品、アレンジしてもいいですか？よければ私が作ったイベントに参加してください！ (2018年12月27日 7時) (レス) id: d0c4305158 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぐりむ | 作成日時：2017年5月14日 9時
