notitle ページ47
「ふふふっ」
兵太夫は笑みをこぼすと
私のおでこに自分のおでこをくっつけた。
「Aがいなかったからだよ」
私に笑いかけて話す兵太夫。
「Aがいなかったから、僕は集中できなかったの」
え?え?
もうおでことおでこをくっつけただけでも爆発しちゃいそうなのに、さらに私がいなかったから集中できなかっただなんて。
え、ええ?
もうどうしたらいいのやら。
「あと」
と兵太夫が続ける。
A不足だから許してね」
真っ赤になって混乱する私に見えたのは兵太夫の長いまつげ。
何でまつ毛?なんて思っていると、
次の瞬間、柔らかい感触が唇を襲う。
え。
兵太夫の開けられた目を見ると笑っている。それは楽しそうに。
『え?え?え?…え?』
柔らかい感触、兵太夫の長いまつげ…
『え!?まままさか接吻…』
自分の口を確認しようと唇を手で触る。
『え!?兵太ゆ「僕喋り疲れたからしーらない」』
と、相も変わらずマイペースな兵太夫は私の布団にそそくさと入ってきて寝だした。
『…え!?』
完ッ全に兵太夫のペースに呑まれていたことを自覚する。
兵太夫に色々聞きたいけれど、当の本人はすやすや寝ている。
…私も今日は話したり照れたり
…接吻…したり疲れた。
兵太夫が布団の中にいるけど、もういいや。
団蔵と乱太郎に何か言われるかもしれないけど
兵太夫の横になって一緒に寝よう。
・・・・・・
10分後、気を使って約束の時間を少して戻ってきた乱太郎と団蔵が、
一緒に寝てる二人の布団をめくって
「…潔白だ…」「当たり前でしょ!!」
と、言ったとか言ってないとか。
40人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
菜々香 - ほのかさん» コメントありがとうございますー!これからも頑張ります! (2022年10月2日 18時) (レス) id: 83caede52f (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - このお話すごく面白くて大好きです💕これからも投稿頑張って下さい!! (2022年9月30日 19時) (レス) @page33 id: 3929e44e96 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:菜々香 | 作成日時:2022年8月10日 11時