睡眠と不足 ページ17
笹山は、壁の近くまで移動して私を下に降ろした。
『…何がしたかったの！！』
私が笹山に聞いても無視された。
それどころか、笹山は壁に寄りかかって足を伸ばして、こう言ったのだ。
「はい、ここ」
指したのは自分の太もも。
『…え？』
「はい、ここに頭乗せて」
『え、え、え？』
「笹山先生による恋愛講座応用編。だから、はい、頭乗せて」
何が「だから」だよっ！
全然前文と繋がってないよ！
『何で！？』
「だって睡眠不足でしょ？ほーらよいこは早く寝な」
『…いつから気づいてたの？』
「最初から。ていうか気づかない方がおかしいよ」
…膝枕をしようとしてくれてるのが、笹山の優しさだということは分かった。
ただ…
ちょっと強引すぎません！？
「乗せないと口付けするよ」
『どういう脅し方！？』
口付けも恥ずかしいし膝枕も恥ずかしい！！
「はーい口付けしまーす３、２、」
『ああもう分かったよ！』
何をどうやっても私ばっかりが恥ずかしい結果になる！
笹山の太ももに、私の頭を押し付けた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 39人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
菜々香 - ほのかさん» コメントありがとうございますー！これからも頑張ります！ (2022年10月2日 18時) (
レス) id: 83caede52f (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - このお話すごく面白くて大好きです💕これからも投稿頑張って下さい！！ (2022年9月30日 19時) (レス) @page33 id: 3929e44e96 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：菜々香 | 作成日時：2022年8月10日 11時
