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兵太夫side ページ12

兵太夫side





「…」



誰かくる。
そう思って、身構えたのに、聞こえてきたのは緊張感のない声。



『…笹山…いますか?』




そのあとにふわぁぁっとあくびをしたのが襖越しでも分かった。



…眠そう。



馬鹿みたいに気の抜けた声で僕を呼ぶ君が、ちょっと珍しくて。



ついいじわるをしてしまった。



「…兵太夫なら今作法委員会室へ向かったよ」



いつもより高い声を意識した。
…三治郎の真似のつもり。



そんな僕にまんまと引っ掛かったAは、
『あ、そうですか。ありがとうございます』



と、立ち去ろうとした。



「待って」



そう言ったけど、聞こえていたかは定かじゃない。



僕は強引に彼女を部屋に引き入れた。

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菜々香 - ほのかさん» コメントありがとうございますー!これからも頑張ります! (2022年10月2日 18時) (レス) id: 83caede52f (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - このお話すごく面白くて大好きです💕これからも投稿頑張って下さい!! (2022年9月30日 19時) (レス) @page33 id: 3929e44e96 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:菜々香 | 作成日時:2022年8月10日 11時

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