ありえない… ページ11
メンバー同士で階違いに住んでるから、
真上も真下もメンバーなのは分かってる。
だから、上がうるさかろうが、
下がうるさかろうが、
大体のことは許せるし、
あんまりなときとかお客様のときは、即座に連絡出来る。
出来るんだけど…
(…俺は今、何階の住人だっただろうか…)
櫻井の翔氏は考えた。
晴れたオフの日。
今日は洗濯物を日光に干すと決めていた。
屋内だけど。
というか、決めていたのは松本さんで、
二人でせっせと日の当たる場所に干して。
松本さんは今、二人で飲むためのコーヒーを
挽いてくれている。
はい、
豆を。
挽いてくれています。
ゴリゴリ。
一定のリズムで聞こえてくるから、
天気もいいし、お外見ながらソファでうとうとしておりました。
…ら。
(なんだ、糸垂れてる…のか？)
ベランダのその先に、
風にたなびく細いもの。
不自然なその「もの」に、閉じかかっていたまぶたはぱっちり開いて。
のそのそと、窓に近寄ってみる。
ま、ソファからはずり落ちますよね。
どてっとね。
「…翔さん？だいじょぶー？」
「おー」
ようやくサイフォン段階に入ったらしい彼の方からは、良い匂いがしてきている。
それよりも。
(こ、これはまさか…)
上階に住む彼の事を思い描けば。
からからと窓開けて、
つやつやきらめきながら、
風にそよいでいた「それ」は…
「ちょっ！やっぱか！！」
階下に向かうその先には
【ルアー】…
「おっ！」
大声で頭上に叫びかけてはっとし、
部屋にとてとて戻ってスマホを探し…
「…あ、大野さん！？なにしてんのあなたー！」
「え？リーダーどうしたの？」
カップ抱えて松本さんもソファへ。
そんな彼に、外を見てみるように促す。
…いぶかしんでいた彼も、「それ」に気づいてぎょっとしている。
『これがほんとのエアーフィッシングー』
「いやいやいやいや！」
『大丈夫だよールアー部分ちゃんと針とかとってるからー』
「そうじゃないでしょ！」
『明日釣り行くから、テンション上がってさー』
「さーじゃないっ！」
『もー。見つかんねぇと思ったのに』
するすると、外にたなびくリールが巻き上げられていく。
「いや、これわかるでしょ！！」
『もー。…奥でいちゃついてると思ったのにー』
「…プッ」
切った。
「翔さん…リーダーやっぱぶっとんでるとこあるよね！…て、なに真っ赤になってるの？」
いえるもんか。
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果穂(プロフ) - こうべさん» ありがとうございます！ちょっと行き違いあってのラブラブとかも大好きなんですが、普通に平和ラブラブです(笑) (2019年7月19日 20時) (
レス) id: c0c0a6c5e5 (このIDを非表示/違反報告)
こうべ(プロフ) - 果穂さんの書かれるラブラブなMSとANとOさんが大好きです！いつまでも5人で仲良くしててください！ (2019年7月18日 17時) (レス) id: 3281626d0a (このIDを非表示/違反報告)
果穂(プロフ) - 千花奈さん» ありがとうございます♪拙くて亀更新ですが、よろしくおねがいします！ (2019年1月17日 19時) (レス) id: 7086b728b8 (このIDを非表示/違反報告)
千花奈 - 更新を楽しみにしてます！これからも頑張ってください！ (2019年1月17日 0時) (レス) id: 6c8c91e6ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：果穂 | 作成日時：2019年1月12日 0時
