伍代君とアオハル【3】

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…


「風呂だ風呂」


「よし、伍代
覗きに行こうぜぇ!」


「ふざけんなテメェ‼︎」


「ワン、ワンワン‼︎
(ゴリラ、何言ってやがる‼︎)」


怒り出す伍代と松


「…冗談だって
松もそんなに怒るなよ」


髪の毛をタオルで拭きながらAが松の隣に座る


どうやら戻って来たらしい


『松…ちょっと元気無い?』


松を撫でるA


「クゥーン…
(難破家が恋しいぜ…)」


『はぁ…(焼肉行きたかったな…)』


「姉ちゃんならもしかして…
なんで難破がバイトしてっか知ってるだろ?」


大丸がAに聞く


『あぁ…学費稼ぐ為でしょ
倒れなきゃいいけどね』


「本当なんでもお見通しなんだな」


感心する大丸


「お前もう帰れ」


大丸に言う伍代


「…伍代が急に冷たい‼︎」


『何か余計な事言ったでしょ』


「…姉ちゃんエスパーかよ」


…


大丸が帰った後


ダイニングテーブルの椅子に座るA


「コーラでいいか?」


『ありがとう!』


グラスにコーラを注ぎAに手渡す伍代


レモン入りだ


ガチャ


「うぃ」


剛が帰ってくる


『あ、おかえりー』


「おう
やっぱA見ると安心するわ」


『何それ 怖』


「んな事言うなよ〜」


「どうした?」


剛を見て自分の口元を指差す伍代


「あぁ、兄ちゃんの事逆恨みしてる奴等とちょっとな」


「大丈夫なのか?」


「おう 余裕だ余裕
心配すんな」


伍代の肩を叩く剛


『逆恨みねぇ…』


「(オジキん家の飯はうめえなぁ)」


松はご飯を食べている


「オメェも飲むか」


剛に聞く伍代


「いや、飯」


「飯⁉︎」


Aの前の椅子に座る剛


『まぁそう言うと思って…
オムライス作っといたから皆で食べよ‼︎』


支度の為キッチンへ向かうA


「…Aってやっぱエスパーなのか?」


伍代が剛に聞く


「勘が鋭いのは確かだな」


『(逆恨み…大丈夫かな…)』


…


新学期


いつも通り白百合に登校し


昼休みを過ごす剛


どうやら島崎と村内(肉まん)は限定牛丼を買いに行ったらしい


すると急に辺りが騒がしくなる


「難破ぁ!
おらぁ! いるんだろ!」


「出てこいよおらぁ‼︎」


窓ガラスを割る集団


逃げ惑う生徒達


どうやらグレとグ ロが池袋の壊し屋竜二と仲間達を引き連れ


白百合高校まで剛を探しに来たのだ


騒ぎに気付く剛


美術室まで滅茶苦茶にされ剛は牧野の静止を振り切り走り出す


「とにかく早く来て!」


「A先生! 難破先輩が…」

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