伍代君とアオハル【3】

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…


「難破、伍代、姉ちゃん…
俺お前らに何て言っていいか…」


土下座しようとする大丸


「やめろよ そういうの」


「そういう暑苦しいのいいから」


『大丸 やめな』


「じゃあ一言だけ言わしてくれ
ありがとう この恩は一生忘れねぇから
オメェら一生俺の親友だよ!
姉ちゃんも一生俺の姉ちゃんだぜ‼︎」


「バーカ 気持ち悪いんだよ」


『一生ゴリラの姉ちゃんかぁ…最悪』


辛辣な二人に笑う剛


「わーった わーった
で、それよりどうなんだよ?
水野さんとは」


大丸に聞く剛


「えっ? ま…まぁあれだよ
あの…あのう…なっ
遠距離…遠距離なんたら…」


「おい…マジかよ
つうかオメェ藤田さんファンクラブどうすんだよ?」


「A 俺のも飲むか?」


『うん! じゃあうちのもあげる』


仲良くシェイクの交換をする伍代とA


「コイツらは気抜くといつも二人の世界だしよ」


「全く…羨ましいぜ」


剛と大丸が微笑みながら二人を見ていた


…


晩ごはんを食べながら話す難破家


「しかしまさか修学旅行ついでに広島制覇してくるとはな」


父ちゃんが話し出す


「なぁ!」


母ちゃんが反応する


「い…ええのう!」


「うわっ 広島バージョン」


「ほう じゃけんのう」


「ハハハ…そういやよ今日おめえんとこの生活指導の先生から連絡あったぞ」


母ちゃんが剛に言う


「えっ…なんて?」


『…(ほらね)』


吟子が目を見開きながら剛を見る


「なんか親子でよく話し合えだと
意味分かんねぇ」


「なぁ 意味分かんねぇな なんだそれ」


「なにビビってんだ 剛!」


「ビビってねぇよ」


「ビビってんだろ」


剛に言う父ちゃんと母ちゃん


「先公怖えか?」


父ちゃんが剛に聞く


「怖え訳ねぇだろ
つうかよ いちいち家に電話してくんじゃねえっつうんだよな」


『先公も随分暇みたいだね』


「だなぁ…ハハッ…」


剛を静かに睨む猛


「Aの事は一切なにも言ってなかったぞ
Aは日頃から優秀なんだな!」


母ちゃんがAに言う


『まぁね うちは剛と違って要領いいから』


「イーネッ! 流石Aだ!」


父ちゃんも言う


『(かなりヤバい状況になってきた…)』

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