伍代君とアオハル【3】

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…


「はがええのう 上等じゃわれ」


警棒を取り出す安藤


「マジかよ…」


呟く大丸


『…クソッ…アイツ…コホッ』


「もういいから逃げて大ちゃん!」


「大丸 もうやめろ!
コイツらどうせ約束守んねえよ!」


大丸に馬乗りになり殴り続ける安藤


「やめて もうやめて!
お願い…大ちゃん逃げて! 大ちゃん‼︎」


安藤を止めようとする伍代とAを押さえつける男達


「大丸!」


『大丸…コホッ…
(身体に力が入らない…)』


気絶寸前の大丸


「こがあなもんでの
わしの無敗伝説は終わらんのじゃ‼︎」


「大丸!」


『大丸…』


大丸を呼ぶ伍代とA


「引っ込んでろ!
俺が勝たねぇと700万はチャラになんねえんだよ」


「寝ぼけてんじゃねーよバカ‼︎
そんなんで勝てるかよ!」


伍代は声を荒げる


『うっ…』


苦しそうなA


安藤を殴ろうとするが捕まる大丸


最初から借金を無くすつもりは無いらしい


すると後ろから安藤を蹴る伍代


「ぶっ殺す‼︎」


伍代が言うと男達が伍代をフクロにする


『直樹から…離れろ…』


そう呟くとAは意識を手放した


「安藤君 そろそろオジキとの会合の時間じゃ」


「チッ…幸男君車回してこい
なんじゃその目 はよ行けや」


幸男は走り出す


「おい、まだ終わってねぇだろ
逃げんのか クソ坊主」


立ち上がる伍代


「わしゃお前らみたいに暇じゃ無いんじゃ
そがあ死にたいんなら明日また9時に来いや」


居なくなる安藤と舎弟達


ふと伍代が横を見るとAが倒れていた


「A⁉︎ おい、しっかりしろ‼︎」


Aに駆け寄る伍代


「大人しい筈だ…高熱じゃねーか…」


…


病院にて


待合室に座る伍代とA


すると剛が現れる


「はぁ⁉︎ なんでオメェら広島にいんだよ!」


「そりゃオメェ観光に決まってんだろうが」


『…観光だよ』


「いや、観光でなんで病院に居んだよ」


「Aが尾道で風邪うつされたんだよ」


「ふざけんなお前顔傷だらけじゃねーかよ
けど確かにAは具合悪そうだな」


「あぁ? うっせぇ うっせぇ
Aの事は俺に任せてさっさと戻れ」


『二人共…此処病院だから…』


「あの、君達 静かにね」


案の定看護師に注意される伍代と剛


「「さーせん」」


そこに車椅子に乗った島崎が現れる


「島崎が呼んでんぞ」


『島崎…?』


渋々島崎について行く剛


どうやら修学旅行中に島崎が腹痛で倒れたらしい

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