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ある日の放課後


石椅子に背中合わせに座る剛と伍代


伍代と剛の間に座るA


剛は反対方向を向いているが


Aは伍代と同じ向きに座っている


心なしかやはり距離が近い


伍代はスマホ画面に手配書が映った画像をAに見せる


「これ市松内で流行ってるよな」


『うん 外でもいっぱい見た 特服10万ね…』


「俺のクビに賞金が?」


剛が反応する


「…市松はマジでオメェを探してる
2年の最上まで出てきやがった」


「最上? 誰だソイツ」


『最上って確かデカい奴だよね』


「あぁ うちの2年をシメてる男だ」


スマホを右ポケットにしまう伍代


左腕はまだ使えないらしい


「3年の陣内って奴が出てったら
ウチのアタマになるのは間違いねぇだろ」


『あんなのがうち(市松)のアタマなんて嫌だよ』


「…そうだな」


「ふーん」


剛は適当に返事する


「まぁ、せいぜい特服姿見られねぇように気をつけるんだな…」


「人前で着なきゃ良いんだべ」


『剛、危機感無さすぎ…
あ、そう言えばあの件教えてあげたら?』


「お、そうだった
この前選んでくれた服評判よかったぜ」


剛が少しニヤつきながら伍代に伝えた


「あっそ…」


伍代も少し下を向き嬉しそうだ


『いーなー…うちも行きたかったなー…』


「結局ずっと言うじゃん」


剛が呆れたように呟く


「今度連れてくって言ったろ」


伍代が言う


『そうだけど…』


「ほら、菓子買ってきたから」


ポケットから板チョコを取り出す伍代


受け取るA


早速包みを開くと


『ありがとう! あれ…真ん中が割れてる』


「じゃあ俺と半分こするか?」


『推しと半分こだ!』


笑い合う2人


「(え…俺の存在忘れられてね?)」


甘い空気に飲まれそうになった剛が慌てて話し掛ける


「伍代、あん時俺が言った事覚えてっか?」


「あ?」


『え、なに言ったの?』


「あぁ…飯か」


「(態度の差よ…)」

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アリス(プロフ) - 四季さん» 四季様 コメントありがとうございます! 実は双子の隠れファンです 笑 (2022年5月16日 7時) (レス) id: ce143be96d (このIDを非表示/違反報告)
四季 - 双子に癒されてる伍代くんかわいいです☻ (2022年5月15日 18時) (レス) @page42 id: 20936f8c10 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - みゆりさん» みゆり様 コメントありがとうございます‼︎ 面白いが1番嬉しいです 笑 アクスタは思っていたより小振りでしたが可愛かったですよ! (2022年5月12日 14時) (レス) id: ce143be96d (このIDを非表示/違反報告)
みゆり - 今回もとっっっっても面白かったです!これからも無理せず頑張ってください!伍代くんのアクスタいいな… (2022年5月12日 13時) (レス) @page50 id: 62691ac6fc (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - あっちゃんさん» 楽しみにして頂けて嬉しいです! 無理せず頑張ります‼︎ (2022年5月10日 16時) (レス) id: ce143be96d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アリス | 作成日時:2022年4月24日 23時

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