【暗殺教室】隣の席の赤羽くん【赤羽業】 (ページ26)

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赤羽くんの隣ページ26

さて、どうしようかな。

休み明けに小テストがあるとは・・・何処かにメモしておけばよかった。

それに私の苦手な数学だから、本気で点を取らなければ、親も怒るだろう。

今日、必死に勉強をしなければいけない。頑張らねば！

「うわああ・・・やだなあ。」

「月曜の小テスト？」

「うん・・・カルマくんは勉強してる？」

「まあ、そこそこはね。」

いちご煮オレを飲みながら、私を見て笑うカルマくん。

あーあ、頭いい人はいいなあ・・・羨ましいよ。

ぼうっと帰りのHRが終わるのを待っていると、急に頭がピーンとなった。

恋愛とは、猪突猛進。進まなければ、進まない。

HRが終わりを告げ、私は一気に体を横にした。

「カルマくんっ。」

「ん？」

進まなければ、進まない。

「土曜日、勉強教えてくれま・・・ううん、くださいっ！」

ああ、顔に一気に熱が集まる。痛いくらい集まる。

こんなに一生懸命だと笑われちゃうかもしれないけれど、好きだから、仕方無い。

瞑っていた目を開けると、そこには笑ったカルマくん。

「・・・これは、期待してもいいのかな？」

「土曜日ね、おっけ。図書館にでも行こうか。」

「うっ、うん！」

どんな服を着ようかな、なんて、本当の目的を忘れてしまうくらい楽しみだ。

ワンピースにしようかな、新しい服を買おうかな。お化粧もしていこうかな。

「どうしたの～？ニヤニヤしてるけど。」

「すごく、楽しみなの」

「勉強が？」

「・・・うん、勉強が。」

「えっ。」

「カルマくん、勉強楽しみだね。」

いつもの意地悪なカルマくんの笑い方を真似してみると、カルマくんが困ったように笑った。

意地悪だね、なんて、君には絶対に言われたくないなあ。

「・・・Aちゃんと会うのも楽しみだよ。」

よし、決めた。その一言で、決まった。

新しい服を買って、お化粧も薄くやって、普段は履かないヒール付きの靴を履こう。

明日は休日だけど、カルマくんが隣にいるんだ。

「うん、私も楽しみだよ。」

楽しみな気持ちはお互い同じで。私達は顔を見合わせて笑った。