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向井side




向井「なーふっかさん」




廊下を歩くふっかさんを追いかける




「おー康二、どうした?」




向井「この前のあの子、進展あったんすか?」




「…あー、たまたまベランダ出るタイミング被ったから一緒にタバコ吸ってビールは飲んだ」





向井「えっえっ、ほんまに?ほんで何話したんすか」



なんかちょっとテンション上がってもうたよね




「えーなんだっけな…

敬語やめよーとか、深澤さんて呼び方やめよーとか


あーなんかのやり取りで俺がAちゃんのタバコ没収しまーすってなったのね?」





向井「うわなんかいい感じじゃないっすか〜」





「そしたら、深澤さんが買ってくれたこの箱で最後にするんでやめてください!って言うのよ!いや、最後はまずいじゃん!?

ベランダで会えなくなるじゃん!?

もーあの時の俺超必死よね」




向井「いやそれより、『深澤さんが買ってくれたこの箱で』ってのやばない?ふっかさんで終わらせようとしてんねやろ、やばいやん」




「いやそーなのよ!そこそこ!さっすが康二」



とふっかさんが俺の背中を叩く



向井「いやあなんか、キュンキュンしてもうたな…


ほんで、ふっかさんはなんて呼ばれてるん?」




「ふっか」




向井「めちゃくちゃ普通やったわ

下の名前とかの方がドキドキせーへん?」




「下の名前教えてないのよね〜

あっちが俺の職業に気付くまで俺の事なんにも言わないでおこうと思って」




向井「じゃあ何を知ってるんあの子は」




「俺が深澤って苗字ってこと」




向井「少な!!下の名前くらいあかんの?」




「なんか気付くまで知らないの楽しいじゃん!

てか、気付かれたら多分関わってくれなくなると思うんだよね、Aちゃんの性格的に」





向井「ああ、せやんなあ、困ったな…」





なーんかふっかさんの割に色々考えてるやん




俺的には結ばれて欲しいねんけどな





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作者名:わんわん | 作成日時:2020年4月3日 15時

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