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『んじゃ10分後ねー』
と言うと足早に自分の部屋に入っていった深澤さん。
10分もやることないなあと思い5分程経ってから早めにベランダに出た。
ん？iQOSの匂い？
そう思いながらベランダを覗くとすぐ真隣に深澤さんがいた。
「わ！びっくりした…」
『あれ、もう来たんだ！てかごめん、先に吸っちゃったわ〜』
「深澤さんもベランダ来るの早かったですね」
『そう？あ、これ、Aちゃんのやつね』
深澤さんからビニール袋を受け取る。
「あ、ありがとうございます
すみません、奢ってもらって…」
『ん、いーのよそれくらい 俺年上だしね
じゃ、乾杯でもしますか〜』
「乾杯しましょう！」
『おし、じゃ、Aちゃんの引越し祝いってことで！ 』
「『かんぱーい』」
小さく缶がぶつかり合う
冷えたビールを喉に一気に流し込むと一日の疲れもすぐに飛んで行った。
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作者名：わんわん | 作成日時：2020年4月3日 15時
