【H×H】 Love actually is all around 1 (ページ40)

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37. 蛇ページ40

プレートが近くの木に刺さったので

立ち上がって番号を確認すると、197番だった。

誰のものかわからなかったけど、

とりあえず一枚は確保できたことに嬉しかった。

やる気がでてきたのであとの2枚のプレートを探すために、

あちこち歩き回ったけど、見事に誰とも会わなかった･･･

さすがに一日中走って歩いての繰り返しだったから

疲れて歩くスピードが遅くなっていく。

ふぅ。でかい木にもたれかかって休憩をしていたら、

｢Aかい？｣

いきなり声をかけられて身体がビクッとなったけど、

あれは確かにヒソカの声だった。

でも、近くにはヒソカらしき者はいないから、

幻聴かと思って気にしないでいたら、

｢無視するなんてひどいなぁ･･･｣

木の幹から顔を出してヒソカがでてきた。

『幻聴かと思って』

ヒソカは微笑みながら近づいてきたが、

私を見るなり顔つきが変わり、私にむかってトランプを飛ばしてきた。

飛ばされたトランプは首のすぐ横に刺さった。

私は思わず息を飲んだ。

ヒソカはゆっくりと私に近づいてきて、私の首の横に手を伸ばした。

手に持っていたのはトランプと蛇だった。

｢どうして、Aの肩に蛇がいるのかな♠｣

ヒソカは不思議そうに蛇の尻尾を持って、私に訪ねた。

『わからない･･･』

さっきのヒソカの顔が怖くて声が震えてしまう。

ヒソカは私に手を近づけ頬を触った。

無意識に身体が強張り、震えが止まらなかった。

｢ごめんね･･･蛇がAに噛み付こうとしてたから･･･｣

ヒソカは手を頬から離しながらそういった。

私の･･･ために。

そうとも知らないで私はヒソカに対して恐怖心を抱いてしまった。

離れていくヒソカの手を取り、

『ありがとう』

といい笑顔でヒソカにお礼を言った。

ヒソカは優しく笑いかけながら、

もうひとつの手で私の頭を撫でてくれた。