【H×H】 Love actually is all around 1 (ページ39)

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36. 白いものページ39

私が森に入ってからずっと歩いていても、誰とも合わなかった。

あたりを見回しても気配を感じないし、

そうとう森は広いんだなっと思いながら、歩く足は止めなかった。

しばらくして、喉が乾き飲むものがないか探していると、水の音が聞こえた。

その方に走っていくときれいな川が目の前に広がった。

私はゆっくり水を両手にすくって飲み干した。

喉が潤ったところで、この場から立ち去ろうと思い、立ち上がったら、

すぐそばに蛇が地面を這っていた。

『ひっ･･･！』

次から次へと数が増えていく蛇をみて

私はその場から離れた。

長い間走って、後ろを見ても蛇は追いかけてきてはいなかった。

息を整えようとして深く深呼吸をしていたら、

草の方から音が聞こえた。私は反射的にそっちの方を見たらクラピカが現れた。

『クラピカ･･･』

｢驚かせてすまない。A、16番をみてないか？｣

クラピカのターゲットであろう番号を尋ねられたけど、

私この試験で初めてあったのクラピカだしな･･･

『ごめんね！誰ともあってないんだ』

｢そうか。Aのターゲットはだれなんだ？｣

言ったほうがいいのかな･･･

いや、言わない方がいいよね･･･

『んっと･･･番号忘れちゃった！』

｢忘れた!? 3枚プレートを集めなきゃいけないじゃないか･･･｣

呆れた顔をしながら私に視線を送る。

『適当に集めるから安心して』

クラピカはため息をして、肩をすくめた時、

｢あ！クラピカとAー！｣

ゴンがこっちに手を振りながら走ってきた。

げっ、ゴンにはターゲットのこといったよね･･･

クラピカに知られたら気まずくなるかも。

そんなことを思い、私はなんとか逃げれるタイミングをはかる。

クラピカがゴンに気づいて後ろの方を見た瞬間に私は逆方向に走り出した。

クラピカが私に向かってなんか言っていたけど、

振り返らないで前を向き懸命に走った。

走りすぎて疲れたからその場で座り込んだ。

つ･･･つかれた･･･

ゴロンと寝転がっていたら、白いものが空を飛んでいた。

鳥かと思ってずっとみていたら、それは鳥じゃなくて

丸い形をしたプレートだった。