【H×H】 Love actually is all around 1 (ページ14)

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13. 飯ページ14

あの餓鬼、やりやがった。

ベットで寝ているAの頬を引っ張ると

『･･･んんぅ』

と不抜けた声が聞こえた。

まだこんな幼い餓鬼が蜘蛛に入るのか･･･

いつまでもつか、見物ね。

目がぴくっと動いた様子を見て、手を離すと

あいつが身体を起こした。

『え、な、なんで裸なの!?』

起きて早々うるさいやつね。

｢好きで裸になるやつがいると思うか｣

手首を握り、見つめるとAの顔が徐々に赤くなってきた。

グイっとAを引っ張り、洗面所に連れて行った。

｢洗え｣

『え、なんで私が？』

こいつ･･･悪くないと思てるのか。

｢お前のせいで汚れた。だから洗え｣

『待って、意味わかんない』

その言葉に驚き、Aの方を見ると、不安なのか目が泳いでる。

｢お前、あの時のこと覚えてないのか？｣

『誰かに、凭れかかっちゃって、それで･･･』

｢凭れかかった相手はパク。運んだのは私。それでお前は服に･･･

もういい、私洗うからお前寝てろ｣

無意識にため息をつき、Aを洗面所から追い出した。

軽く洗い、洗濯機に突っ込んで洗面所を出ると、

Aがこっちを見ていたが、

わざと目を合わせないで、パーカーを羽織り外に出た。

　
　
｢フェイタン｣

不意に呼び止められ振り向くと、パクが立っていた。

｢Aは？｣

｢寝てるよ、あいつ覚えてないみたいね｣

｢あら、そうなの｣

そういえば、前自分もAみたいになったとき、

パクがうどんを作って持ってきてくれたのを思い出した。

いいことしたら、自分に返ってくる。か

｢･･･パク、あいつに飯つくてくれるか？

たぶん、腹空かしてると思う｣

｢フェイタンが作れば？｣

にこにこしながらそう言うパクを見上げながら、

｢教えて、ほしい｣

｢ええ、いいわよ｣

そう言うとニコッとさっきより、笑いかけた。