頑張りすぎな君。【すとぷり】

2.隣 ページ3

「おーい、A起きて！」




優しい声と共に 体を揺すぶられる



まだ眠いよ、後五分寝かせて、





　"お母さん"




あぁ、そっか。



…お母さんな訳ないか。





『…だ、れ？』



まだぼやけたままの視界




「早くしないと、遅刻するよー」



『…って、え、なーくん？』




やっと頭が回り始め、



目の前にいるのがなーくんだと気付く




「ﾌﾌﾂ なーくんだよ、おはよう」


「朝御飯は用意してるから、心配しないでいいよ！あと…」




テキパキと準備をするなーくん




私の両親が他界してからずっと



一緒に住んでくれている君





頑張りすぎな君には



迷惑かけないようにしよう



って決めてたんだけど…ダメだな、私。








「準備出来たかな？ よし行こっか！」





お願い神様、我が儘聞いてよ



どんなにダメな私でも




頑張って君の隣にいたいんだ。





神頼みは意味なんかないけど、






それにすがる程 彼が好きなんだ。

3.ありがとう→←1.不器用

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