頑張りすぎな君。【すとぷり】

14.優しすぎ ページ15

『ご、ごめん！気に入らなかった？』



「あ、嬉しいよ！凄く、本当に！」




嬉しいのは本当みたい。


じゃあ、何で固まったのかな。




「あのー、実は俺もAにと思って…」



そう言い何かを差し出してくるなーくん



あれ、この包装って…




『もしかして…』



「そう、そのもしかして何です…。」





中に入っていたのは、



あのキーホルダーと色違いの


綺麗な白の花がモチーフの物だった。




白色も綺麗、キラキラしてる…。



私には勿体ないと思ったけど


嬉しいものはやっぱり嬉しい。




『ありがとう、お揃い嬉しい！』




やばい、自然と頬が緩む。




「なら良かった。俺もお揃い嬉しい！」




飛びっきりの笑顔のなーくんは




「ずっとずっと大切にするね」





ギュッとキーホルダーを抱きしめた。






その彼の声 表情 瞳 全てが




優しくて、



優しすぎて、



壊れてしまいそうで、





私は彼を引き寄せ、




ギュッと強く優しく抱きしめた。

15.普段→←13.仲直り

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す