50話 ページ6
突然だった。
お母さんが亡くなったのは。
小3のとき、お母さんは体を悪くして病院に入院した。
お母さんは元気だった。
私が会いに来ると、嬉しそうに話を聞いて、抱きしめてくれる。
『明日も話聞いてくれる。』
A母「もちろん。」
そう昨日約束したのに…
どうしてお母さんは喋らないの?動かないの?
私来たよ。話聞いてよ。私を抱きしめて。
どうしてお父さんは泣いてるの?
お父さんは強いから泣かないって言ってたじゃない。
それからしばらくして家に帰った。
A父「お父さん、頑張るから。Aに寂しい思いはさせない。Aにはお父さんがいるよ。お父さんはずっとAの味方だ。」
『うん。』
それから何日もたった。たったのにお母さんには会えない。
どこにいるの?
ピンポーン
お母さんだ!
「サインもらえるかな?」
お母さんじゃない。
なんで?いい加減帰ってきて。
お母さんの顔、写真でしか思い出せなくなりそうだよ。
会いたい。会いたい。会えない。
どんなに待ってももう会えない。
死ぬってこういうことなんだ。
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KaNaNa(プロフ) - なんか、12歳。みたいですね! (2020年11月4日 21時) (レス) id: d8ec937809 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なーこ | 作成日時:2020年8月21日 16時