俺のスカート、どこ行った？ 2 (ページ5)

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49話ページ5

楽譜も用意出来て、私達は休み時間とか放課後とかに練習することになった。

今「楽譜ありがとー。」

『どういたしまして。』

今「早速練習しようか。皆やるよー。」

今泉さんの掛け声で練習が始まる。今泉さんは凄いなぁ。

も「駒井あんた歌下手！」

駒「はぁ？俺美声だし！」

『・・・明智くん？』

皆で楽しく歌う中、一人抜ける明智くんが目に入った。

『練習しないの？一緒にしようよ。』

明「・・・長門がそういうなら。」

『うん。』

明「あのさ、長門。」

長「長門さん！ちょっといい？」

すごい焦った顔で私に言う長井先生。

原「ちょっとちょっと何～？そんな怖い顔して。」

のぶちゃんと廊下に出て話を聞く。

長「あのね、長門さん。お父さんが・・・
倒れたんですって。今すぐ病院に行きましょ。」

お父さんが、倒れた・・・？

原「長門！長門！」

『・・・あっえっと何ですか？』

原「今すぐ帰る準備しろ。病院まで長井に連れて行ってもらって。残念だけど私は授業で行ったらダメっぽいから行けないの。東条たちには私が説明しとくから。」

『・・・はい。』

そういって私とのぶちゃんは教室に入る。

東「A。どうした。大丈夫か？」

『あーうん。』

まーくんの声も耳に入らない。ダメだ。しっかりしないと。

原「はいはい。皆ざわざわしない。長門は家の事情で帰ります。じゃあね、長門。しっかりね。」

『はい。さようなら。』

原「ん。またね。」

長「さぁ。行くわよ。」

長井先生についていって、車に乗る。

どうしよう。どうしよう。怖い。

誰か・・・助けて。