俺のスカート、どこ行った？ 2 (ページ2)

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46話ページ2

ある日の日曜日。

私はお父さんと買い物に来ていた。

お父さんと出掛けるのは久々で、会話が弾む。

『でね、すごく綺麗だったの。里見先生の花嫁姿。』

A父「最近、楽しそうだね。原田先生がいい人なんだね。」

『そうなの。原田先生は…ねぇあの子。』

A父「泣いてる。迷子かな？」

『ごめん。私ちょっと行ってくる。』

A父「あっ。俺も行くよ。」

『どうしたの？ママとはぐれちゃったの？』

女の子「気付いたら、ママがいなくなってて…どうしよう。ママァ～。」

『大丈夫大丈夫。ママきっと見つかるよ。お父さん、アナウンスしてもらえないかな？』

A父「わかった。お母さん呼んでここ来てもらうから、ここにいろよ。」

『うん。ありがとう。』

こういう時、どうしたらいいんだろう。

『あっ。みてみてこれさっきゲーセンで取ったの。可愛いでしょ。』

女の子「…可愛いね。」

『これ、君にあげる。』

女の子「えっいいの？」

『うん！』

女の子「ありがとう。えへへ。」

よかった。笑顔になった。そして数分後。お母さんが現れた。

母「桜！よかった～。ごめんね。寂しくなかった？」

女の子「お姉ちゃんが一緒だったから寂しくなかった！」

母「すみません。ありがとうございました。」

『いえいえ。見つかってよかったです。じゃあね。』

女の子「バイバーイ。」

『お母さん、見つかってよかったね。』

A父「そうだね。でもよかったの？ぬいぐるみ、あげちゃって。」

『いいの！』

A父「Aは優しいなぁ。なんかここ最近で変わった気がするよ。」

お母さんと仲良く歩いてる姿。その姿を見て、昔の私と重ねたりして…そんなこともあったなぁ。

A父「・・・なぁA、やっぱりうらやましい？俺と二人じゃ寂しいよね。なぁ、新しいお母さんってどう思う？」

新しい、お母さん・・・？