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おはよう ページ3

『おじゃましまーす』





龍我の家に入ることになんの抵抗もない。

龍我のママだって、「おはよぉ」と眠そうに、見慣れたように私に挨拶をする。



毎朝わたしが龍我を起こしてあげる。



階段を上って、奥から2番目の部屋。



『龍我、起きてー』



「んんん…」



あーあー、また口空けて寝てるよこの子…

『龍我、朝だよ!』



「もうちょっと…寝る…」


『もぉ、置いてくからね!』



「Aも 、、一緒に…」



布団の中からニョキっと手が生えてきたと思えば

その手は私の腕を掴んでぐいっと引っ張る。


『わぁっ、ちょっ…』


気づけば龍我の布団の中。




いつもふんわりと龍我から香るはずの匂いに
すっぽりと包まれていることに少し動揺してしまう。


…なんでわたし、動揺してるんだ?



『……』


私の頭はクエスチョンマークと、動揺で
キャパオーバー。



「あれ、抵抗しないんだ」


私にぎゅっと抱きついている龍我が意地悪そうに微笑む。


はっと我にかえる。



『ば、ばか龍我!早くしてよ!
置いてくからね!、、』



危ない危ない。
龍我に動揺したのがバレたら絶対ばかにされる…




「えぇ、もうちょっとこのまま…」



なんでこいつはまた眠そうにするんだ。。




『はやく離してよ!、遅刻するってば、!
龍我? りゅう…「…zzzz」



寝てるよ、この人寝てる!
私に抱きついたまま寝てるよ、、

満員電車→←帰り道



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作者名:nomi | 作成日時:2019年5月31日 18時

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