【ky】金髪のキミに近づきたい！

なわとび ページ10

「みなさんお揃いいただきありがとうございます。」


今日のメンバーは昨日から2人増えて
キヨくん、フジくん、こーすけくん、ヒラくん
レトさん、私
の6人でお昼を食べることに。


こ「こーすけです。Aちゃんの話はキヨとフジから聞いてる。よろしくね！」

ヒ「ヒラって呼んでね〜。よろしく〜。」

「キヨくんファンクラブ会員ナンバー1番のAです！こーすけくん、ヒラくんよろしくー！！」

レ「そんなんないだろ。」

フ「初耳だよ！？」

「今作った！てか、メンバーは私しかいないし、私しかメンバーになれへんから！」

キ「それファンクラブじゃねーじゃん笑」


ケラケラと笑うキヨくん。
今日も笑顔が良き。
クラスが違うから授業中の表情とか見れへんけど
とにかくこの時間はキヨくんをずっと見ていられる。
至福の時間なのだ。





お昼を食べ終えると、
私は持ってきたなわとびを取り出す。


キ「今日はなわとび？」

「うん！キヨくん、2人飛びしよ！」

こ「身長差チグハグコンビだな。」

フ「やりづらそう〜。」

「私が回すとやりにくいから、キヨくん回して！」

キ「ん。じゃあ、出来るだけ近く来て。」


出来るだけキヨくんとの距離を詰める。
ふわっと香る匂いにドキドキしてしまう。
…この香り、どこかで香ったことあるぞ？


キ「いくぞー？せーの。」


キヨくんが縄を回す。
2人がくっつくかつかないかのギリギリの距離を
保ちながら引っかからないように飛ぶ。


「ぎゃ！」


バチッと縄がふくらはぎに当たり、
止まってしまう。


キ「足大丈夫？」

「ちょっと痛かったけど、大丈夫〜！」


心配されることも嬉しい。
そしてそんなところも好き。
今日も好きで溢れてしまいそうだ。


「あ！思い出した。」

ヒ「どうしたの〜？」

「キヨくんの香り、入学式の日にいい香りする男子とすれ違ったんやけど、そん時の香りや！」

フ「香り覚えてるのこわー笑」

レ「なんか言ってたっけ。
男子やのにいい香りした！って。」

「そそそ！！キヨくんやったとは…。
そん時からもう惚れてたってわけか、私は。」

キ「Aちゃん犬じゃん笑」


匂いの身元も分かり、
すっごい近い距離でなわとびが出来たから
今日の私は満足した。


「明日もみんなで食べれたら食べよー！」


とにもかくにも
キヨくんとまた少し仲良くなれたと思う。

もっとキミに近づきたい。

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