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金髪のキミ ページ5

入学して1週間ほど経った。
相変わらず私はレトさんとお昼を食べている。
あ、フジくんも一緒に3人で。
今日も3人で食べようと
お弁当カバンを持って移動する。


「フジくーん食べよー。」

フ「あーごめん。
今日は他のクラスで食べる予定あんのよ。」

レ「他クラスに友達いるん?」

「裏切り?」

フ「ごめんごめん。
中学からの同級生が他クラスにいてさ。
明日は一緒に食べよ!」


じゃ!と部屋を出て行ったフジくんの後ろ姿を見て、
なんだか裏切られた気分になる。
中学からの友達が他クラスにいる妬みかも。







結局、レトさんと中庭で食べることに。
青空の下、心地よい風に吹かれ、
ピクニック気分だ。
食べながら雲の動きを見ていると、
屋上からチラッと見える金色が。


「え?」

レ「どうしたの。」

「いや、今屋上に金色のなんか見えたと思って。」


2人で目を凝らしていると
チラチラと金色の何かが見える。


レ「人いるね屋上。」

「うん。てか、あの金色何?」

レ「髪の毛じゃない?」

「えー。入学してすぐ染めたんかな。
それはイキりすぎでは?」

レ「不良やろ。」


明るい色に目がチカチカして、
私は雲の流れを見るのをやめた。








教室に戻ると、フジくんが戻ってきていた。


「おかえり〜。」

フ「ただいま〜。」


なんとも言えない緩さに
時間の流れもゆっくりになる。


?「フジ。忘れてんぞ。」


教室内が少しザワつく。
何かと思い扉に目をやる。


「あ。さっきの…。」

?「…ん?俺?」


さっきの屋上の金色。
……ちょっと待って。
急に激しくなる心臓。
うるさいよ、静かにして。
フジくんと話す高身長金髪イケメンは
私の方をじっと見ている。


フ「おーい?Aちゃん?」

「あ、えっと、さっき、屋上、いた?」

?「いたよー。見えてた?やっぱ目立つなー。」


髪の毛の毛先を指先で摘み、くしゅっとする。
目立つしイケメンやし声もいい。
…これモテるでしょ。
「じゃあ、次移動だし戻るわ」と笑顔を残して
彼は行ってしまった。


「ねぇ!?フジくん!?あの人誰!?」

フ「俺の中学からの同級生、キヨだよ。」

レ「いいな〜。身長わけてほしい。」

「あんさ、」

フ・レ「ん?」

「……一目惚れした。」

フ・レ「え?」


私は、人生初めての一目惚れをしました。
金髪のキミでした。

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設定タグ:キヨ , 最終兵器俺達 , TOP4   
作品ジャンル:恋愛
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えぬ(プロフ) - めるたそ?@低浮上さん» お読みいただきありがとうございます😭これからも楽しんでもらえるように書いていくので、よろしくお願いしますm(_ _)m❤ (2022年9月6日 13時) (レス) id: 467f387b94 (このIDを非表示/違反報告)
めるたそ?@低浮上(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです…!ニヤケが止まりません笑 応援してます(^⸝⸝- ̫ -⸝⸝^) (2022年9月6日 9時) (レス) @page48 id: b75be880fa (このIDを非表示/違反報告)
えぬ(プロフ) - ぴこまるさん» ぴこまるさん、コメントありがとうございます😭✨この先も楽しんで貰えるように書いていくので、よろしくお願いします🙇‍♀️ (2022年7月14日 12時) (レス) id: 467f387b94 (このIDを非表示/違反報告)
ぴこまる - 面白すぎる😭💕ずっとドキドキする (2022年7月14日 11時) (レス) @page26 id: 00bc3c5e10 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:えぬ | 作成日時:2022年6月20日 1時

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