この前のお礼 ページ29
キ「母さんが連れて来いってうるさくて。…デートだと思った?笑」
ニヤニヤと私を見るキヨくん。
そんな顔も可愛くて好きなんだけども。
「べ、別に。期待はしてなかったしー?」
キ「可愛い格好してんのに?」
「これは、その、キヨくんに会うからであって…。」
キ「ふーん。」
そのままキヨくんは家の中へ。
私も少し遅れをとって中へ入る。
「お邪魔します!」
母「Aちゃん!いらっしゃい!かんわい〜!!」
「お母さん!可愛いだなんてそんな〜。」
母「この前は制服だったけどね、ちょっとオシャレしてる姿もすんごく可愛い!」
「へへへ。褒められると照れちゃいますよ〜!」
キ「ちょ、母さん。あんま持ち上げないで。俺の部屋行くよ。」
「わぁ!お母さん、また後でお話しましょう!」
キヨくんに腕を引っ張られ、
2階のキヨくんの部屋へ。
「なんでキヨくんの部屋?」
キ「この前のお礼…。」
「ん?」
キ「これ。」
手渡されたのは
有名なお菓子メーカーの袋。
「え、いやいや、受け取れへんて。」
キ「母さんが家族で食べてって。だから受け取って。」
「んん…。ありがとう。大したことしてへんのに。みんなでいただくわ。」
キ「受け取ってくれてありがとう。…これ渡したかったのと、あと、一緒にゲームしてぇなって。」
頭を掻きながら
気恥しそうにそう言うキヨくん。
「ゲーム…。つまりお家デートってこと?」
キ「…お家デートではない。ゲームして遊ぶだけ。」
「そろそろ認めたら〜?」
今度は私がニヤニヤと仕返しする。
キヨくんは顔を赤くして
そそくさとゲームの準備を始めた。
「キーヨくーん?」
キ「ニヤニヤするな。」
緩みっぱなしのほっぺたをつままれる。
「いひゃいー!!ほめんっふぇ!」
キ「ヤダ。許してやんねー。」
そうは言うもののなんだか楽しそうで。
そのイタズラな表情に、またしてもときめく。
本人は無自覚なんがまたズルい。
キ「あ、今日も飯食って帰るっしょ?」
「ええん!?」
キ「母さんが用意してくれてっから。帰りはちゃんと送ってくし。」
「ありがとう。またキヨくんママの美味しいご飯食べれるんや〜やった!」
キ「母さんも気合い入ってっから、直接言ってやって。」
これはほんまに家族公認なれるのでは?
お母さんのお気に入りは頂いた!
後は、キヨくんと付き合うだけ。
これが一番難しいんやけど、
絶対『好きだ』って言わせるから
待ってなさい!
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えぬ(プロフ) - めるたそ?@低浮上さん» お読みいただきありがとうございます😭これからも楽しんでもらえるように書いていくので、よろしくお願いしますm(_ _)m❤ (2022年9月6日 13時) (レス) id: 467f387b94 (このIDを非表示/違反報告)
めるたそ?@低浮上(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです…!ニヤケが止まりません笑 応援してます(^⸝⸝- ̫ -⸝⸝^) (2022年9月6日 9時) (レス) @page48 id: b75be880fa (このIDを非表示/違反報告)
えぬ(プロフ) - ぴこまるさん» ぴこまるさん、コメントありがとうございます😭✨この先も楽しんで貰えるように書いていくので、よろしくお願いします🙇♀️ (2022年7月14日 12時) (レス) id: 467f387b94 (このIDを非表示/違反報告)
ぴこまる - 面白すぎる😭💕ずっとドキドキする (2022年7月14日 11時) (レス) @page26 id: 00bc3c5e10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:えぬ | 作成日時:2022年6月20日 1時