お節介 ページ26
Kyside
A「はい、あーん。」
自分で食べれると断ったけど、
あーんをするのが憧れだとか言って
結局食べさせてもらってるんだけど。
「あ、上手い。」
A「やったー！なんかさ、こうしてたら夫婦みたいちゃう！？」
その言葉に俺はむせた。
Aちゃんが笑いながら水をくれる。
「ちょっと、しんどいから笑かさないで。」
A「笑かしたわけではないねんけどな〜。」
眉を下げながら言う。
この表情に他の男はやられるだろうな。
俺は？地味にダメージきてる。
A「あ！あんな、キヨくんママと仲良くなってん！」
「母さんと？」
A「そうそう！キヨくんママ、ほんまにいいママで羨ましい〜！」
「まあ、面白い人だとは思うけど。」
A「私んとこパピーだけやし、羨ましいなぁ。兄弟いるから別にマミーおらんでも楽しいけど！」
家族大好きな俺に
急にその重ため家族の話されても。
でも、おどけてるけど、実際は寂しいんだろうな。
「…いつでもここ来ればいいじゃん。
俺、男兄弟だし、母さんも女の子と話せたら嬉しいだろうし。」
A「…ええん？」
「もちろん。」
A「ありがとう、キヨくん。」
本当に嬉しそうな優しい顔で
真っ直ぐ見つめてくる。
それに、今日はうっすらメイクをしているから
余計にフィルターが増し増しだ。
「はい、俺もう自分で食べれるから。」
A「夫婦ごっこしてくれてありがとね〜。」
へへへと笑いながら、
レンゲとおわんを渡してくれる。
どうしたらいいんだ俺は。
悩んでいるとドアが開く。
母「Aちゃん、ご飯どうぞ。ここで一緒に食べてあげて。」
A「いいんですか！？いただきます！」
母「今日はありがとうね。今度お礼させて？」
A「そんな！私がしたくてやったお節介なので、気にしないでください！」
母「いいのよ。私もしたくてお節介するんだから。」
A「…ありがとうございます！」
母「ふふ。ごゆっくりね。あんた、Aちゃんに感謝するのよ？」
もう一度「ごゆっくり」と言って
部屋から出ていった。
したくてやったお節介か。
見返りを求めないお節介ができるって
すげーよな。
「母さん、嬉しそうだったな。」
A「ほんまにいいんかな？私は嬉しいけど。」
「言ったっしょ？母さんも嬉しいんだって。」
A「それなら、良かった。」
少し頬を赤らめて
ご飯を頬張る姿を可愛いと思った。
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えぬ(プロフ) - めるたそ?@低浮上さん» お読みいただきありがとうございます😭これからも楽しんでもらえるように書いていくので、よろしくお願いしますm(_ _)m❤ (2022年9月6日 13時) (
レス) id: 467f387b94 (このIDを非表示/違反報告)
めるたそ?@低浮上(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです…！ニヤケが止まりません笑 応援してます(^⸝⸝- ̫ -⸝⸝^) (2022年9月6日 9時) (レス) @page48 id: b75be880fa (このIDを非表示/違反報告)
えぬ(プロフ) - ぴこまるさん» ぴこまるさん、コメントありがとうございます😭✨この先も楽しんで貰えるように書いていくので、よろしくお願いします🙇♀️ (2022年7月14日 12時) (レス) id: 467f387b94 (このIDを非表示/違反報告)
ぴこまる - 面白すぎる😭💕ずっとドキドキする (2022年7月14日 11時) (レス) @page26 id: 00bc3c5e10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えぬ | 作成日時：2022年6月20日 1時
