【ky】金髪のキミに近づきたい！

遠足だい！ ページ11

6人でお昼を食べだしてから、
私たちはひとつのグループ化していた。
みんな仲良くなれて、
私もキヨくんとお近付きになれて、
最高のグループ。

今日は、親睦遠足の日。
場所は学年によって違うけど、
1年生はバーベキューをして、
その後ヨットに乗るらしい。

バーベキューはクラスで班を組まなければいけない。
けど、ヨットは誰と乗ってもいいと言う。
それなら相手は1人しかおらん。





「バス、キヨくんのクラスと一緒が良かった…。」

レ「ワガママ言うな。」

フ「いいじゃん、俺たちと一緒だよ？」

こ「そーだそーだ。俺たちじゃ不服か？」

ヒ「そんなに力不足なの…？」

「不服ではない。けど、キヨくんだけ別のバスってそんな話聞いてませんけど？？？」


そう。
大型バス3台で、
私たちとこーすけくん達のクラスは一緒になった。
けど！キヨくんは！違う！！！
もう！なんでよ。
しかもキヨくんの班に女の子いるって聞いたし
最悪すぎる、そんなんキチぃって。


レ「ヨット誘うんやろ？」

こ「キヨが
『たぶん誘ってくるよな』って言ってた。」

ヒ「すごい自信だね。」

フ「何なのあいつ気持ち悪〜。…あえて誘わないとかどう？引いてみる作戦で。」

「ただでさえ班に女子がいるってだけでメンタルやられてんのに、ヨットまで我慢しろと？鬼か？」

レ「顔死んでるぞ。」


相当メンタルに響いているらしい。
好きな人が遠い。




場所につき、私たちの班でバーベキューを始める。
レトさんとフジくんとレトさんが仲良くなった女子、この4人。


フ「Aちゃん、負のオーラ出てるからしまって！しまって！」

「んー？えー？私の視界になんか身長高い金髪の人と、小柄で可愛らしい女子が一緒にいるの見えるんですけど、気のせいですかー？」


マシュマロを焼いていると
キヨくんと可愛い女の子が
一緒に歩いているのが見えた。
無理だ、病む。


レ「マシュマロ火ついてんだけど！？」

「あー。」


ふぅーっと息をかけ火を消す。
焦げたマシュマロを食べる。
苦いけど中は甘い。
キヨくんとマシュマロ焼いて食べたい。


フ「もう元気出しな？
キヨが1番面白いって言ってる女子なんだから、
自信もって！ほら！」

「フジママ〜！」


よしよしと頭を撫でてくれるフジママ。
それを呆れた目で見るレトさん。
いつもこんな感じ。
何としてでもキヨくんをヨットに誘うぞ！と
焦げたマシュマロを頬張った。

狙うはヨット→←なわとび

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