弱さという強さを。

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♡

｢映像終わりまで30秒です！｣

さっきまで動けなかったまっすーが、やっと何とか立てるようになった。

多少マシになっただけで踊れそうにないけど、ここからは3曲踊らない曲だ。

手越｢いけそ？無理せんで｣

まだ顔が歪んでいるけど、がっつりコルセットをつけられて、行く気らしい。

着替えはスタッフがほぼやってた。

｢増田さん行きますか？｣

手越｢行くって｣

｢増田さんも出まーす！｣

｢10秒前ー！｣

センステ下スタンバイに間に合った。

手越｢まっすー、やばそうならやばいで！｣

色々言いたかったけど、時間が無いからあとは本人の裁量でハケてもらおうと、叫んだ。

無事に3曲終えてハケたが、問題はここからだ。

思いっきり腰を使うダンス、さすがに無理だ。

手越｢次演出変更できない！？｣

ハケてすぐスタッフに相談する。

｢スタンド(マイク)に切り替えますか？｣

手越｢そのほうがいいっしょ！｣

増田｢や、｣

手越｢まっすーむりだって、｣

こだわりの強さは認めるけど、それで体ぶっ壊されちゃ困る。

小山｢まっすー…やめよう、今は｣

けーちゃんにも諭されて、さすがに折れた。

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