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夏祭りが終わると本格的に
受験へ向けての勉強が始まった 。
あの後 、お姉ちゃんは廉くんと喧嘩したとか
何とかで家に帰って来た 。
きっとそれが原因であの夜 、お姉ちゃんは雄登に縋り
雄登もそんなお姉ちゃんを想って
私を置いて行ったんだと頭ではわかっているけれど
夏祭りのあの夜 、私を置いて公園を出て行った
雄登の背中を思い出すと胸が痛くて痛くて 。
「 A … 」
『 ごめん 、勉強するからまた今度ね 』
「 …… 」
顔を合わせてもこんな風に
少しずつ雄登を避けるようになった 。
姉「 A 、私と同じ大学志望なんだって?」
『 あ … うん 』
お母さんとお父さんに
ニューヨークの大学を目指していることは
お姉ちゃんにも雄登にも黙ってて欲しいと言った 。
姉「 何か嬉しいな 、頑張ってね 」
『 … うん 』
だからお姉ちゃんは私が嘘を吐いていることを
知らずに喜んでいて罪悪感が募る 。
姉「 そういえば 、雄登と喧嘩でもしたの?」
『 え?』
姉「 最近あんまり一緒にいないって言うから 」
『 あー … うん 』
姉「 早く仲直りしてよ?」
じゃあお風呂行ってくるねー と
ソファーにポイっと携帯を投げて
お風呂に向かったお姉ちゃん 。
投げられた携帯がブブッと音を立てたから
ちらりと目をやると
廉くんから 距離を置きたい とのメッセージが
入ったのが見えた 。
『 ……… 』
何となくだけど
雄登の片思いが実を結んできている気がした 。
私の恋は終わったはずなのに …… まだ痛む胸 。
『 …… 勉強しよう 』
こうやって私は毎日勉強をして
雄登のことを考えないように過ごした 。
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めろんぱん(プロフ) - このお話が大好きで完結後も定期的に読みにきます( ; ; )みるるんさんの作品大好きなのでこれからも応援してます! (2020年7月13日 4時) (レス) id: 3589a32c79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みるるん | 作成日時:2019年6月16日 2時