また君と 。___ nsry .

destiny_17 ページ18

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時計は午前4時を指していた。



嫌な時間に起きてしまった。



朝は嫌いなのに、ずっと暗闇にいたいのに、

もうすぐ夜が明けてしまう。



『このまま2度寝したら遅刻確定だな』



別に1日くらいサボってもいいんだけどね

1日でも那須に会えないのは嫌だ。



眠気覚ましにコーヒーを飲もうとキッチンへ
向かった。



棚からインスタントのコーヒーを取り出すと

最悪だ。

タイミングが悪い事に瓶の中は空だった



外はまだ薄暗かったが、



『買いに行くかぁ』



無性にコーヒーが飲みたくなる時ってあるよね



もちろんブラックなんて飲めないからミルクを
たくさん入れちゃうんだけど。



コンビニは俺のアパートから10分くらい



もうすぐ夏だがまだ明け方は冷える。



那須に会いたいなぁ……



なんて事を考えていたら近くの路地で罵声が聞こえた。



朝帰りの酔っ払い、ヤンキー、チンピラ

よくあるやつ。



巻き込まれたらめんどうだし帰ろっかな。



来た道を引き返そうとした俺に、突然男が飛び出してきた。



至近距離で見たその男の顔は血まみれで、どんな顔
をしているのか判別できない。



朝から最悪なものを見てしまった




不幸中の幸いは標的が俺じゃないってこと。



その男は振り返り、一点を見つめていた。



自分でもなんで逃げなかったのか理解できないが、
好奇心で俺も同じ方に視線を向けた。




『那須……。』



那須の着ている白いパーカーは赤く染まっていた。



私の目の前にいた男は那須に飛びかかった。



那須はそれをいとも簡単にかわし、鳩尾に蹴りをくらわせる。




何も映してない冷たい瞳。



目の前に突っ伏した男を放置して、
那須は背を向けた。




『那須っ！！』



俺は必死に叫んだ。



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前回短かったので今回は長めにしたつもりです…汗

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